アイフルグループ、契約と接点情報を統合し法人営業を最適化 委託先管理も厳格化

2026年2月24日23:38|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アイフルグループは、アイフルを中心とするグループ8社で、Sansanが提供する取引管理サービス「Contract One」を採用した。2月24日、Sansanが発表した。すでに利用しているビジネスデータベース「Sansan」と連携させることで、契約情報と顧客接点情報を組み合わせた高度な法人営業を展開する。同時に、契約情報を起点とした委託先管理体制の強化と業務効率化を図る。

 アイフルグループは、個人・法人への融資、決済、保証など多角的な金融事業を展開している。多様な商材を持つ一方で、顧客の取引状況が担当営業以外に共有されにくいという課題を抱えていた。これまでも名刺などの接点情報はSansanで管理していたが、契約書に記載された具体的な取引内容まで把握し、顧客ごとに最適な提案を行いたいと考えていた。

 また、金融業として秘匿性の高い情報を扱うため、金融庁のガイドラインに基づいた厳格な委託先管理が求められていた。同社では事務処理業務などを外部委託しており、契約更新時期に合わせてプライバシーマークの保有状況や再委託の有無を定期点検している。従来、これらの管理はシステムで行っていたものの、情報の入力は手作業であり、点検対象の抽出も都度検索が必要なため、属人的な作業による抜け漏れのリスク解消が課題となっていた。

 こうした背景から、営業活動の高度化とガバナンス強化を目的にContract Oneの採用を決めた。選定にあたっては、Sansanとの連携により接点情報と取引情報を一元管理できる点や、AIとオペレーターを組み合わせた精度の高いデータ化技術を評価した。

 Contract OneとSansanの連携により、取引先との接点に加え、取引金額や契約締結日などの詳細をSansan上で確認できるようになる。これにより、どの部署とどのような取引実績があるかを事前に把握した上で、アプローチの優先順位付けや提案内容の検討が可能になり、営業の生産性向上が見込める。

 管理体制の面では、Contract Oneのカスタム通知機能を活用する。契約期日が近づくと担当者に自動で通知が届くため、点検時期を確実に検知し、より厳格な委託先管理を実現できる。データ化についても、既存の契約書約1700件をAIとオペレーターが正確にデータ化して台帳を作成した。これにより、従来の手入力による負担を大幅に軽減し、情報の精度を高めることに成功している。

 アイフル経営企画部業務システム課の北川郁氏は、これまで契約管理業務において手作業が多く効率化が課題だったと指摘する。安全管理点検や法令対応の観点から、期日を確実に把握できる環境整備が求められていたという。北川氏は、Contract Oneによる一元管理で業務負荷の軽減や対応漏れを防止できることに期待を寄せる。さらに、Sansanとの連携を通じて、既存の関係性を踏まえた営業活動の効率化につなげていきたいと考えている。

 今後は、新規に締結する契約書についてもContract Oneでデータ化を進めることで、継続的な業務工数の削減とガバナンスの維持を図る。アイフルグループは、デジタル技術を活用した取引先理解の深化により、顧客への提供価値を最大化させていく。

ニュースリリース