アシックスはCentric Softwareの製品ライフサイクル管理(PLM)システム「Centric PLM」を2016年に導入し、商品コンセプトから市場投入でのプロセス効率化を推進している。2023年9月5日、Centric Softwareが発表した。アシックスはCentric PLM導入により、商品データの一元化や商品化プロセスのシステム化、グローバル標準プロセスの強化を実現した。
アシックスは、商品ライフサイクル管理を効率化するため、Centric PLMを導入した。これまで、商品データはさまざまな部門で異なるシステムにより管理し、情報連携に課題があった。Centric PLM導入により、商品企画担当者や商品開発担当者、外部サプライヤーなど、関係者が一つのシステムにアクセスし情報共有できるようになった。
アシックスのデジタルサプライチェーン部長、田中剛吾氏は「企画から開発までの全工程にかかる時間の短縮が実現されました。Centricの商品マスターデータは他のシステムとも統合されており、異なるシステム間でデータの重複管理は必要ありません」とコメントしている。
アシックスは2019年には、Centric PLMと連携可能な「Centric Visual Assortment Boards」も導入した。このシステムにより、ラインシート作成の自動化や商品化計画の視覚的な共有が可能となり、関係者間の連携が強化された。
アシックスのPLMスペシャリスト、Orhan Guc氏は「アパレルの商品化計画担当者や商品開発部門が大きなボードに集まり、印刷された画像を使ってすべての商品マッピングを行っていました。そのようなボードを保管し、データを取り出すのは容易ではありません。現在では、決定事項や関連データが一元管理されたデジタル基盤に保存され、他の商品開発部門が意見を追加したり、アイデアを共有したりすることが可能です」とコメントしている。
アシックスはCentric PLMとCentric Visual Assortment Boardsの導入により、業務効率化や情報共有の円滑化を実現し、商品開発力の強化を図っている。今後も、スポーツ用品業界のリーディングカンパニーとして、高品質な製品を世界中の顧客に提供していく。
ニュースリリースURL
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000020071.html