七十七銀行は、富士通の顧客接点高度化ソリューション「Customer Engagement Solution CHORDSHIP」を活用した「店頭タブレット」を全営業店に導入し、2023年9月から運用を開始した。2023年10月13日、富士通が発表した。
七十七銀行は、営業店窓口における手続きの効率化と顧客満足度向上を目指していた。今回導入したシステムは、営業店窓口に設置されたタブレット端末に顧客が必要事項を入力するだけで、口座開設や届出事項変更、キャッシュカードや通帳の紛失など、10種類の手続きが可能になる。クラウドサービスとして提供される「CHORDSHIP」のAPI連携機能により、同行のシステムと連携し、データの更新を自動的に実施し手続きが完了する。
CHORDSHIPにより、手続き時間の短縮による顧客満足度向上と、行員の業務効率化を実現する。また、従来は手続きにあたり、申込用紙への記入や押印が必要だったが、タブレットへの入力のみで手続きが完結するため、記入レス、印鑑レス、ペーパーレス化を実現する。
システム開発にはウォーターフォール開発工程にアジャイルプロセスを組み込むハイブリッドアジャイル開発手法を採用。「CHORDSHIP」のローコード開発機能を活用し、顧客が操作するフロント機能をハイブリッドアジャイルで開発した。業務フローやUI、画面モックの検討を、ユーザーの要望を取り入れながら短いサイクルで検証と修正を繰り返し実施することで、要望に即したサービスを短納期で開発できた。
七十七銀行は今後、対象手続きを順次拡大するほか、本システムを非対面での手続きへ拡張することも検討するなど、手続き書類の電子化をさらに推進していく。