安藤ハザマ、CO2排出量集計を90%削減 クラウド活用で財務開示を迅速化

2026年6月11日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 安藤ハザマは、建設現場のCO2排出量集計作業の効率化と迅速化を目的に、リバスタが提供する建設業界特化型のCO2算定クラウドサービス「TansoMiru」を採用した。2026年6月10日、リバスタが発表した。従来のワークシートを用いた段階的な集計方法からクラウドへのリアルタイム共有に移行したことで、年間の集計作業量を約90%削減した。今後は対象となる作業所を順次拡大し、サステナビリティ関連財務開示への迅速な対応と脱炭素経営の強化につなげる。

 安藤ハザマは、長期ビジョンで環境価値の創造を掲げ、温室効果ガス削減の国際的イニシアチブであるSBTの認定取得や、事業電力を100%再生可能エネルギーに代替することを目指すRE100への加盟など、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進している。

 一方で、実務面では建設現場ごとのCO2排出量の算定と集計に多くの手間と時間を要していた。従来は日本建設業連合会が整備した集計・報告用のワークシートを使用し、作業所、支店、本社の段階を経てデータを集約していた。そのため、集計結果の把握までにタイムラグが生じることが課題だった。さらに、国内の上場企業を対象に順次義務化が進められるサステナビリティ開示基準への対応を見据え、財務諸表と同時にサステナビリティ関連情報を迅速に開示できる効率的な管理体制の構築が急務となっていた。

 同社は以前からリバスタの電子マニフェストサービスや施工管理サービスを導入しており、これらのDXの取り組みも踏まえ、現場負担の軽減と集計迅速化の両面で効果が期待できるとしてTansoMiruの導入を決めた。

 2023年から2025年にかけて、一元管理を行う管理機能のほか、産廃、電力、燃料の各データをコネクトする全4サービスを順次導入し、一部の現場で試行を開始した。導入後は作業所で入力したデータがリアルタイムで共有され、データの送付や本社での集約の手間が不要になった。

 入力の自動化も進んだ。電力会社から受領するデータや、電子マニフェスト情報を基にCO2排出量が自動算定されるため、作業所や支店での確認の負担が軽減された。機材の稼働状況データについても、従来の日数単位から時間単位での入力が可能になり、稼働実態に近いより精度の高いデータを蓄積できるようになった。これらにより集計作業が効率化され、年間の集計作業量は約90%削減された。

 今後は、日々の施工管理業務の中で蓄積される機材の稼働データを活用し、現場が直接入力するデータをさらに減らす環境を整えていく。2026年度からは、TansoMiruを導入する作業所を順次拡大し、全社展開を目指す方針だ。

 安藤ハザマ経営戦略本部経営企画部ESG戦略グループ課長の前野真吾氏は、導入する作業所を増やすことで全社的なCO2排出量の推移をより把握しやすくなると説明する。現在進めている燃料使用データの自動収集機能の導入により、さらなる利便性向上を期待しているという。また、安全品質環境本部品質環境部長の平塚恵氏は、日常の業務の中で算定データが蓄積できる環境が整ってきたとし、今後もリバスタの支援を受けながら導入作業所をさらに拡大していきたいと話している。

ニュースリリース