総合物流企業の鴻池運輸は、人事システム間のデータ連携を自動化する基盤として、スリーシェイクが提供するクラウド型ETLツール「Reckoner」を採用した。6月24日、スリーシェイクが発表した。人事管理システムとタレントマネジメントシステムを連携させ、人事データの精度と鮮度の向上、運用負荷の軽減につなげた。データ出力や加工、インポート、エラー修正といった従来の手作業が削減され、組織改編への対応も迅速化する体制が整った。
鴻池運輸は、物流をはじめ製造、医療、空港業務などを展開する企業だ。同社は人事システムの刷新を進めており、人事管理システム「COMPANY」やタレントマネジメントシステム「カオナビ」、人事労務ソフト「SmartHR」といった、各領域に強みを持つクラウドサービスを組み合わせたシステム構成をとっている。
その一方で、複数のシステムを組み合わせる際に生じるシステム間のデータ連携が課題になっていた。同社では別のETLツールを導入していたが、設定や運用がシステム部門で管理されており、人事部門が主体的に設定変更や連携の追加を柔軟に行える環境ではなかった。人事システムの刷新は数年単位で段階的に進めるため、新しいデータ連携の必要性や項目追加の要望がその都度発生する。他部門へ対応を依頼する体制ではスピードや柔軟性に限界があることから、人事部門自らが構築内容を理解し運用できるツールを求めていた。
選定においては、特定の担当者に依存せず人事部門内で継続的に運用できる点や、画面上で処理内容を把握しやすく設定や運用のイメージを持ちやすかった点を評価し、Reckonerの導入を決めた。
現在は、COMPANYに登録されている従業員の基本情報や異動情報などを日次で取り込み、カオナビへ連携するワークフローをメインに運用している。これにより、カオナビ上の情報を毎日自動で最新の状態に維持できるようになった。また、勤怠管理システムの利用者情報を月1回自動で取得してBoxへ出力する仕組みも構築した。
導入の効果として、他部門に依存せず、人事部門が主導してデータ連携を構築・運用できる環境が整った。組織改編への対応も改善し、事前に新しい組織情報を登録しておくことで異動日に合わせて自動で反映されるようになり、正確な情報をタイムリーに管理できるようになった。
今後はSmartHRとの連携をさらに拡張し、従業員が住所変更などを申請した際にその情報を人事システムへ反映する仕組みを構築する予定だ。そのほか、研修管理システムや勤怠管理システムなど、人事領域で利用している各種システムとの連携も進め、データ連携の仕組みをさらに広げていく。