TIS、デジタル決済基盤をオラクルのクラウド基盤で刷新

2024年9月9日08:35|ニュースリリース公開日 2024年4月16日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 TISがデジタル決済プラットフォーム「PAYCIERGE」の基幹システムのデータベース基盤として、日本オラクルのハイブリッド・クラウド・ソリューション「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入し、2月から稼働を開始した。4月16日、日本オラクルが発表した。

 TISは決済ビジネスの進化に対応し、プリペイド・カード、デビット・カード、クレジット・カードの基盤を共通化する計画を進めている。安定性や耐障害性、セキュリティに加え、拡張性や柔軟性を備えた統合データベース基盤として「Oracle Exadata Cloud@Customer」を採用した。

 新基盤の導入により、SQLの処理性能が最大20倍向上し、テスト工数が2〜3カ月から1週間に短縮されるなど、大幅な効率化を実現した。また、データの所在地が明確になり、アプリケーション・サーバーと低レイテンシで接続可能となったことで、高い処理能力を発揮している。

 クラウドの自動化機能により、手動でのデータ管理タスクが軽減され、アプリケーションの安定性とセキュリティも向上した。高密度のコンピュートとストレージにより、小規模な構成にワークロードを統合でき、消費電力やデータセンターの使用スペースの削減につながっている。

 従量課金制の採用により、平常時はCPUコア数を抑え、高負荷時にのみ拡張することでコスト削減を図っている。さらに、CPUの自動増減機能により、従来のCPU増設に要していた工数も削減された。

 インフラストラクチャの管理をオラクルが担当することで、TISの運用コストが削減され、新規領域への注力が可能になった。

 TISデジタルイノベーション事業本部サービスプラットフォーム事業部副事業部長の関雄太氏は「PAYCIERGEの主要な決済ソリューションのデータベース基盤をOracle Exadata Cloud@Customerに集約することで、運用コストを低減し、人材をより戦略的な領域に配置することが可能です」とコメントしている。

 TISは今後、この基盤をPAYCIERGEの他のソリューションや大手カード会社のデータベース基盤としても展開していく予定だ。


ニュースリリースURL
https://www.oracle.com/jp/news/announcement/tis-payment-platform-goes-live-on-oci-2024-04-16/