TBSテレビ、マラソン中継で高精度位置情報活用し視聴体験向上

　TBSテレビが4月6日に放送した特別番組「オールスター感謝祭'24春」の人気企画「赤坂5丁目ミニマラソン」において、NTTコミュニケーションズの高精度位置情報サービス「Mobile GNSS」を採用した。2024年4月11日、NTTコミュニケーションズが発表した。

　TBSテレビは、生放送番組の視聴体験向上を目指し、マラソンランナーの正確な位置情報をリアルタイムで中継映像に表示する取り組みを行った。従来の位置情報システムでは携行性に課題があったが、NTTコミュニケーションズが提供する新型GNSS受信機は大幅に小型化・軽量化されており、ランナーが身につけやすい形状となっている。

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キャプション：装着のイメージおよび画面表示例

　番組では、ランナーが着用した新型GNSS受信機から取得した高精度な位置情報を、TBSテレビのデータ処理技術と組み合わせることで、中継映像上にリアルタイムで表示することに成功した。これにより、視聴者はより臨場感のある形でマラソンの進行状況を把握することが可能となった。

　NTTコミュニケーションズの「Mobile GNSS」は、超小型GNSS受信機、通信サービス、高精度GNSS位置情報サービスをワンパッケージで提供するもので、主に建設業界向けに展開されてきた。今回の成功を受け、同社は今後、陸上競技をはじめとするスポーツ中継での位置情報活用や、製造・運輸現場での作業員・資機材の位置管理など、幅広い業界での展開を検討していく方針だ。

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キャプション：システム構成

　TBSテレビは今回の取り組みについて、「高精度な位置情報をリアルタイムで視聴者に提供することで、番組の魅力向上につながった」とコメントしている。

ニュースリリースURL
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0411.html