エイベックス・エンタテインメントは、ドーモ(Domo)が提供するクラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」のAI予測モデルを活用し、旧譜楽曲の急上昇の兆候を捉え、プロモーションの強化に活用している。ドーモ日本法人が4月22日に発表した。
エイベックスは、ストリーミングサービスの増加に伴い、ストリーミング再生数、ラジオ放送回数、動画再生数など、複数の指標を基にしたマーケティング活動を行っている。しかし、10数万曲に及ぶ旧譜楽曲の中から、突発的なヒットの兆候を捉え、タイムリーにプロモーション施策を打つことは難しかったという。
そこで同社は、Domoのデータコネクター、データ変換ツール「Adrenaline」、組み込み分析ツールの「Domo Everywhere」などを活用し、旧譜楽曲の再生数の予測値と実績値の差異を分析するシステムを構築した。これにより再生数の急上昇をいち早く検知し、プレイリスト戦略チームやアーティストチームにアラートを通知することが可能になった。
2023年10月には、このシステムを通じて、SNSやYouTubeで話題になり始めていた旧譜楽曲8曲を特定。プレイリスト戦略チームがこれらの楽曲にニーズがあると判断し、配信サービスにプレイリストとして即日公開した結果、配信サービスのプレイリストランキングにチャートインするなど大きな成果をあげたとしている。
エイベックスは今後、旧譜楽曲の急上昇検知だけでなく、季節や記念日に合わせたプレイリストの選曲にもDomoのプラットフォーム上のデータとAIを活用していく方針で、より効果的なプレイリスト作成を目指す。さらに、楽曲の特徴からAIにプレイリストのタイトルや説明文を考案させる取り組みにも挑戦していくとしている。
ニュースリリースURL
https://www.domo.com/jp/news/press/avex-strategic-use-of-domo-ai-2024-dp