京都中央信用金庫が業務効率化を目的にNECの生成AIサービス「NEC Generative AI Service」を導入し、実証実験を開始した。4月22日、NECが発表した。
京都中央信用金庫は、金融業界における競争激化や顧客ニーズの多様化に対応するため、業務プロセスの効率化と顧客サービスの向上を課題としていた。この課題解決に向け、NECが提供する生成AIサービスを活用した実証実験を行うことを決定した。
実証実験では、「Microsoft Azure OpenAI Service」と「NEC Generative AI Framework」を利用し、約200名の職員を対象に生成AIの業務適用を試みる。具体的には、職員からの事務規定に関する問い合わせ対応や、業務文書の作成・要約などのタスクに生成AIを活用する。
京都中央信用金庫は本実証を通じて、生成AIの特性や利便性への理解を深めることを目指している。同時に、今後の生成AI活用方法の検討やプロンプト整備にも取り組む予定だ。
実証実験の期間や具体的な評価指標については明らかにされていないが、京都中央信用金庫は実験結果を踏まえ、各種業務システムとの連携による更なる利便性向上を検討している。また、NECが開発した高い日本語性能を持つ軽量な大規模言語モデル「cotomi」の導入も視野に入れている。
ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202404/20240422_01.html