中部電力グループ、DAPでERPシステムに関する問い合わせ5割超減

2025年3月26日23:17|ニュースCaseHUB.News編集部
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 中部電力グループは、グループ3社で従業員1万5000人が使用するERPシステムなどに、テックタッチが開発・提供するデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を導入した。3月26日、テックタッチが発表した。

 中部電力グループは、総合エネルギーサービス企業として経営のトランスフォーメーションに注力しており、「中部電力グループ経営ビジョン2.0」の中で「DXを活用した価値創出・業務変革」を宣言している。これまで業務のシステム化はスクラッチ開発で進めてきたが、システム保守の限界や技術者不足、経営管理要件や制度変更・環境変化への対応などが課題となっていた。これらの課題解決のため、ERPシステムおよびクラウド型調達購買システムを導入したが、旧システムに慣れたユーザーにとって新システムへの移行は容易ではなく、多い日には1日100件を超える問い合わせが発生していた。

 この課題に対し、画面上で直接操作を案内し、入力ミスを防止、操作を自動化できるテックタッチの存在を知り、導入に至った。テックタッチの導入により、業務とシステムのギャップやスクラッチ開発システムとの感覚の差を埋め、システム操作におけるユーザーの負担を軽減した。また、ERPシステムとクラウド型調達購買システムを中心としたデジタル技術を活用した業務変革等への対応力・柔軟性が向上した。複数の手順が発生する操作を1回のクリックで自動化するなど、問い合わせ削減に留まらず生産性向上にも貢献しており、これらは追加の機能開発をすることなく、ノーコードで実装できた。導入の結果、問い合わせが55%削減、操作時間が29%短縮、不備伝票が6分の1に削減されるなど効果を上げている。

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テックタッチの実装例

 中部電力 マネジメントサービス本部調達センターシステムグループ長の高田 発氏は、「システム操作の難しさなどから、刷新したシステムのメリットを享受できなかったのだが、テックタッチによって大きく解決できた。またカスタマーサクセス担当の方が、当社の業務を深く理解した上で解決策の提案をしていただけることに大変感謝している」とコメントしている。

 中部電力では、問い合わせ削減を達成した後も、テックタッチを活用してさらなる業務効率化と、調達システムのDX基盤化を進める予定だ。具体的には、テックタッチの操作自動化機能を活用し、承認プロセスや注文処理などを自動化することで、業務を迅速化し、人為的なミスを削減する。また、入力ガイドやデータチェック機能により、データの精度を向上させる。将来的には、テックタッチによるAI実装や分析機能の進化による、さらなる生産性向上を目指す。

ニュースリリース


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