アドバンスト・メディアは、自社製品のユーザー向け電話サポート窓口において、自社のボイスボット(音声認識IVR)「AmiVoice ISR Studio」の運用を開始した。8月1日、同社が発表した。電話受付の効率化や待ち時間の削減を図り、顧客満足度の向上を目指す。
同社は、ハンズフリー音声入力ソリューション「AmiVoice Keyboard」のユーザー向けサポート窓口を新たに開設。従来はメールのみで問い合わせを受け付けていたが、顧客の利便性向上のため、電話でのサポートを開始した。
この新しい電話窓口では、AmiVoice ISR Studioを活用し、電話応対を自動化する。ユーザーから電話があると、まずボイスボットが音声で用件を確認。製品名などを音声で選択させ、担当者からの折り返しに必要な情報を聞き取る仕組みだ。聞き取った内容は担当者に連携され、後ほど担当者からユーザーへ連絡する。これにより、問い合わせの一次受け付けを無人化し、業務効率化につなげる。
AmiVoice ISR Studioは、同社が開発・提供するAI音声認識AmiVoiceを活用したクラウド型のサービスだ。電話応対のシナリオに合わせて、「商品名」や「氏名」などを認識する独自の音声認識エンジンをユーザー自身が作成できる。また、ガイダンスの再生や分岐、転送といった応対シナリオを、専門知識がなくてもノーコードで構築できる点を特長としている。クラウドサービスとして提供されるため、自社で電話設備や回線を契約する必要がなく、短期間で利用を開始できる。
アドバンスト・メディアは、今回の自社導入で得た知見も生かし、顧客対応窓口の業務効率化や顧客満足度向上を実現するソリューション開発に注力する。