ビアードパパを展開するDAY TO LIFEは、顧客起点でのサービス改善と提供品質向上を目的に、店舗サービス評価・改善支援システム「ABILI Voice」を採用した。6月9日、ABILI Voiceを提供するClipLineが発表した。
DAY TO LIFEはシュークリーム専門店「ビアードパパ」などのスイーツブランドを展開している。スイーツ店舗では、季節変動の大きい需要への対応や、製造と接客を兼ねる高い専門性を持つスタッフの育成が重要な経営課題となっていた。これまでもアンケートツールを活用し、顧客の声を商品・サービス改善に反映してきたが、設問改修に開発対応が必要で更新が滞りやすかった点や、データが部門・店舗ごとに分断され横断的な分析が困難だった点など、運用上の課題を抱えていた。
こうした状況を踏まえ、DAY TO LIFEは設問を担当者が自ら変更・追加できる利便性や、日次単位でグラフ化された結果を直感的に把握できるダッシュボードの分かりやすさ、QSC(クオリティ・サービス・クリーン)や価格帯など多角的な切り口での一元分析が可能な点を評価し、ABILI Voiceの導入を決めた。また、アンケート回答後にクーポンが自動表示される仕様への変更により、顧客体験の向上とインセンティブ配布のミスも解消した。
従来のアンケートツールからの移行に際し、データの可視化や分析機能の強化、現場での活用しやすさを重視した。担当者自ら設問を柔軟に変更できるようになったことで、接客だけでなく商品評価に関する設問も追加され、より幅広い顧客の声を即時かつ正確に取得できる体制が整った。
ABILI Voice導入後、直営店ではQSC結果と顧客の声をリンクさせた現場評価を実現し、スタッフの貢献度が可視化された。フランチャイズ店舗では、アンケート結果に基づく満足度スコアでランキングを作成・配信することで、店舗間の競争意識が高まり、運営の質の全体的な底上げにつながった。また、季節商品の評価をリアルタイムで把握し、商品開発に迅速に反映できる体制も構築されている。
DAY TO LIFEの担当者は「ダッシュボードが視覚的で使いやすく、店舗が自発的にデータを確認できるようになったことで、本部と現場、本部の部門をまたいだ情報共有が円滑になった。商品別の評価をリアルタイムで比較できるため、顧客の反応を即座に把握し、すぐに店舗で確認・改善できる点に手応えを感じている。また、商品の価格帯が同じでも顧客の捉え方が異なることを可視化できた点も大きな気づきだった」と述べている。
今後DAY TO LIFEは、取得したデータをもとに、これまで以上に迅速に店舗へ情報を伝え、現場での改善につなげていく。今後も顧客の声を活かし、店舗のQSC向上や商品開発の質的改善を推進していく考えだ。
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