ネオファースト生命保険は、クラウドに移行する基幹システムのデータベース(DB)基盤に「Oracle Database@Azure」を採用した。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のOracle Database@Azureを採用することで、100万件以上の契約を管理する保険契約管理システムにおいて、高可用性と拡張性を確保しつつコスト最適化を目指す。10月10日、日本オラクルが発表した。
ネオファースト生命は第一生命グループの一員として、オンラインで迅速かつ簡単に完結するサポートを提供し、保有契約件数は2024年12月末時点で100万件を突破している。
今回のシステム基盤移行では、Microsoft Azureデータセンター内に設置したOCI上のOracle Exadata Database Serviceを採用した。これにより、他社クラウド上の同等クラスのDB基盤と比較して、コストを抑えて運用できる見込みだ。
選定にあたり、半年間にわたるPoC(概念実証)を実施し、安定稼働を確認した。既存のオンプレミス環境で活用していたOracle Real Application Clusters(RAC)に加え、Oracle Exadata Database Serviceの高可用性アーキテクチャを高く評価した。
Oracle Database@Azureの採用により、今後、重要な業務データをAzure AIサービスにより近い場所に配置し、保険契約および業務データを一元的に管理できるようになる。さらに、生成AIやエージェント型AIの活用に向けた低遅延かつ信頼性の高い基盤が提供され、同社の将来のAIイニシアチブを支援する。
ネオファースト生命保険ICTデジタル企画部部長の松尾真嗣氏は、「当社の事業基盤を支える保険契約管理システムには、常に高い可用性と拡張性が求められる。Oracle Database@Azureにより、Oracle Exadataの性能と可用性をそのまま活用できる点を高く評価した。また、当社のOracle Databaseに蓄積された貴重な業務データをクラウドに移行し、その価値を最大限に引き出すことが可能になる」と述べている。