コンテナ型データセンター事業を手掛けるゲットワークスは1月23日、スーパーマイクロ(Supermicro)製の液冷クーリングタワーを世界で初めて導入し、液冷GPUサーバーシステムを本稼働させたと発表した。
AIの急激な進化に伴い、最新GPUの性能を最大限に引き出すためのデータセンター環境の整備が国内でも急務となっている。既存の空冷環境では、処理熱量や冷却に必要な電力などに課題があり、「実質的に液冷対応がマストになっている」(ゲットワークス)という。
こうした背景から、同社はGXテクノロジーと共同運営するコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」にスーパーマイクロ製液冷クーリングタワーを採用。導入にあたってはスーパーマイクロのエンジニアチームと連携し、「大雪の年末年始にも設置、取り付け、調整作業を継続した結果、2025年1月早々に本稼働できた」としている。
同社は「国内屈指の水冷GPUサーバー稼働環境の実現を目指す」とコメントしている。今回導入したスーパーマイクロ製液冷クーリングタワーに加え、同じくスーパーマイクロ製の液冷GPUサーバー、CDU(Coolant Distribution Unit)を搭載したサーバーラック、シュナイダーエレクトリック製の水冷式局所冷却空調機「Uniflair Chilled Water InRow Cooling」などを組み合わせた液冷ソリューションを構築。さらに長年培った独自の水冷ノウハウも融合させるという。
今後は、今回の導入で得た知見をパートナー企業と共有し、AIインフラの整備に取り組む企業に対して、GPUサーバーや液冷環境の導入を支援していく方針だ。