DeepL、NVIDIAの最新AIスーパーコンピュータ導入で言語AIプラットフォームを強化

2024年11月5日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 DeepLは、言語AIプラットフォームのさらなる強化を目的に、NVIDIA DGX GB200システムを搭載したNVIDIA DGX SuperPODを導入する。DeepLは2025年中頃までに運用を開始し、主に研究計算処理に利用する予定だ。

 DeepLは、高度なニューラルネットワークを用いた高精度な機械翻訳技術を核に、翻訳サービスや文章作成支援ツールなどを提供するドイツの企業。世界中の企業や専門家が直面する言語の障壁を打破することを目指し、革新的な言語AIプラットフォームの開発を進めている。DeepLの言語AIプラットフォームは、フォーチュン500企業の50%を含む10万社以上の企業や政府機関で利用されている。顧客にはZendesk、日本経済新聞社、Coursera、ドイツ鉄道などの業界リーダーも含まれる。

 今回のNVIDIA DGX SuperPOD導入は、研究開発を加速させるためのものだ。NVIDIA DGX SuperPODは、最大数万基のGPUまで拡張可能な液冷式のラックスケールデザインで接続され、NVIDIA GB200 Grace Blackwellスーパーチップを搭載している。高度な生成AIアプリケーションに必要な高性能AIモデルを実行することができ、超大規模な生成AIのトレーニングおよび推論ワークロードに対して、極めて高いパフォーマンスと安定したアップタイムを提供する。

 DeepLの創業者兼CEOのヤロスワフ・クテロフスキーは「今回のNVIDIAアクセラレーテッド・コンピューティングへの投資により、当社の研究チームと技術チームは、お客様に愛され、親しまれている当社の言語AIツールとその機能を革新し続け、継続して市場へ提供していく推進力を得た」とコメントしている。

 DeepLは、過去に2回DGX SuperPODを導入している。1年前にスウェーデンに配備したDGX H100システムを搭載したDGX SuperPODは、Top500スーパーコンピュータにもランクインしたDeepL Mercuryという主力システムとなった。今回の導入は3回目となり、DeepL Mercuryよりもさらに高い処理能力を持つ。配備先は前回と同じスウェーデンのデータセンターとなる。

ニュースリリース