dinosは、既存の基幹システムを活かしたデータ連携基盤として、アステリアのノーコードデータ連携ツール「ASTERIA Warp」を採用した。4月7日、アステリアが発表した。基幹システム(IBM i)と周辺システム間の連携を標準化・可視化することで、属人化の解消と業務効率の向上を図る。
dinosは、フジ・メディア・ホールディングス傘下で、カタログ、テレビ、ECなどの複数チャネルを展開する総合通販企業だ。同社では従来、基幹システムと各システム間の連携を個別にスクラッチ開発していたため、開発・保守の負担増や属人化が課題となっていた。さらなるDX推進に向け、基幹システムを置き換えることなく連携処理を一元管理できる基盤の構築を決定した。
ASTERIA Warpの採用にあたっては、専門的なプログラミング知識が不要な「ノーコード」により属人化を抑制できる点や、IBM iとの確実な接続性に加えREST APIなどを用いた柔軟な外部連携が可能な点を評価した。また、フローデザイナーにより処理を俯瞰でき、可視化や標準化が容易であることも決め手となった。
導入により、基幹システムと商品管理システムのフロントエンド「Mendix」やECシステム間のリアルタイム連携を実装した。導入から約5カ月で本番稼働を実現し、保守や改修時の技術的負債の抑制につながっている。さらに、顧客向けハガキの発送業務などのBPOにおいても委託先とのデータ連携を円滑化したことで、社員がコア業務へ集中できる環境を整えた。
dinosの情報システム部システム開発ユニットの嶌田朔氏と角田健一氏は、「データ連携の幅が広がった結果、従来は複数システムに多重で保持していたデータを統合できた。担当者の習熟度が上がれば、さらなる開発・保守工数の削減が可能だと手応えを得ている」と話している。今後は、Warpによるデータ連携を全社へ拡大し、連携基盤拡張の内製化にも積極的に取り組む計画だ。