集英社ゲームズ、契約業務をDocusign IAMに集約 2026年10月に運用開始

2026年10月16日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
x
hatebu

 ゲームパブリッシャーの集英社ゲームズは、Docusignのインテリジェント契約管理プラットフォーム「Docusign IAM」の運用を、2026年10月に始めた。チャットツール、スプレッドシート、メール、個人のクラウドストレージに分散していた契約業務を、契約依頼の受付から電子署名による締結まで、同じプラットフォームで管理する。10月15日、ドキュサイン・ジャパンが発表した。

 集英社ゲームズの法務部門では、一つの契約を処理する過程で、工程ごとに異なるツールを経由していた。審査依頼の受付はチャットツール、案件の管理はGoogleスプレッドシート、承認の取得と記録はチャットツールとメール、法務レビューの修正履歴は担当者個人のクラウドストレージだ。交渉の経緯や承認の履歴を確認するだけでも、ツール間を行き来する必要があり、法務部門の作業コストの大きな部分を占めていた。不定型の契約が多く、初稿の作成は手作業が中心で、入力漏れや品質のばらつきが出やすかった。法務部門がその都度補正する必要があり、現場と法務の双方のボトルネックだった。

 2022年から、Docusignの電子署名「Docusign eSignature」を使っていた。2026年7月、ツールの一元化と処理の効率化による法務コストの削減を目指し、Docusign IAMへ利用の範囲を広げた。法務部門を中心に環境を構築し、10月から、事業部門と法務部門で運用を始めた。

 決め手は三つある。一つ目は、「Workflow Builder」のテンプレート機能で、現場のドラフト作成の負担を軽くし、品質を均一にできる点だ。二つ目は、Workflow Builderで、ステータスの変更などのフロー制御を、自社の業務プロセスに合わせて柔軟に設定できる点。三つ目は、すでに使っていたeSignatureと同じプラットフォーム上で、契約の受付から締結まで管理できる点だ。現在は、契約依頼の受付、台帳の一元管理、ステータスの可視化を担う「Agreement Desk」、Workflow Builder、eSignatureを使っている。

 契約書から条件、期限、金額などをAIで抽出する「Custom Extractions」のベータプログラムにも参加し、契約情報の可視化と管理の高度化に活用できるかを検証している。今後は、ツールの集約による法務コストの削減効果と、テンプレートによるドラフト品質の均一化の度合いを検証しながら、運用の定着と活用の範囲の拡大を進める。

 経営管理部の山根俊一郎氏は「まずは運用を定着させ、法務コストをどこまで下げられるか検証していきます」と話す。少人数の体制で契約業務の効率化を進める中、事業部門でのドラフト作成から締結まで、次の工程へ渡す作業に時間がかかることが、課題となっていた。

ニュースリリース