歯科専門総合商社のモリタが営業支援システムを刷新し、Salesforce Sales Cloudを採用した。4月24日、システム構築を担当したJSOLが発表した。
新システムは2024年5月から全面運用を開始する。モリタは中期経営計画「SWITCH」の一環としてDXを推進しており、今回の刷新はその柱となる「モリタCRMプラットフォーム構想」の第一弾として位置付けられる。
構想の狙いは、顧客情報の一元化による対応品質向上や、代理店・ユーザーポータルなど新たな顧客接点の創出によるUX改善、IoT技術との連携による商品・サービスの高度化などだ。
JSOLは構想立案から支援。営業プロセスの現状を整理し、課題解決策としてSalesforce Sales Cloudを提案した。標準機能の組み合わせを重視し、主要業務機能の85%をノーコードで実現。これによりカスタマイズを抑制しつつ、モリタのニーズに応えた。
新システムでは、見込み情報から成約までの営業情報を一元管理。KPIの達成状況や営業活動の進捗が可視化され、現場のワークスタイル変革や収益向上につながると期待されている。
モリタは今後、コールセンターやフィールドサービス、マーケティングなど他業務へもSalesforceを展開する方針。JSOLは引き続き構想実現をサポートし、ヘルスケア業界の発展に貢献するとしている。