リンナイは、愛知県の大口工場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「データ活用ワークショップ」を採用した。4月24日、キヤノンITSが発表した。将来の人手不足を見据え、現場メンバーの課題意識を統一することで、データに基づく効率的な業務基盤の構築を目指す。
リンナイは、熱エネルギーを通じて「健康で快適な暮らし」を提供する総合熱エネルギー機器メーカーだ。製造現場でのDXが進む一方で、間接業務においては担当者ごとに業務の捉え方や課題意識が異なり、組織として改善の方向性をそろえることが難しいという課題を抱えていた。そこで、ツール導入を優先するのではなく、まずは現場で「何を課題とし、何をめざすのか」という共通認識を醸成するため、ワークショップ型の支援を受けた。
採用されたワークショップでは、現場メンバーが自らの実業務を題材に、課題の洗い出しと構造化を実施する。キヤノンITSのデータ分析有識者がフィードバックを行うことで、データを活用して課題を効率的に解決へと導く考え方を習得できる点が特長だ。現場主導でデータ活用の切り口を整理することで、納得感のある改善活動の土台を整えた。
今回の取り組みにより、これまで個人の経験や勘に依存していた業務を、客観的なデータと共通言語で誰もが判断・実行できる体制へと転換させる。これにより、属人化を解消し、限られた人員でも円滑に業務を遂行できる環境を整備した。
リンナイは今後、ワークショップで設定したテーマを起点に具体的な改善施策に着手し、成功事例を横展開していく。DXを特別なプロジェクトではなく、日常的な改善活動の延長線として定着させることで、持続可能な業務基盤の構築を継続していく。