ヤマハ発動機、DX戦略推進に向けApptioでITコスト管理基盤を刷新

2024年9月9日08:00|ニュースリリース公開日 2023年9月21日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ヤマハ発動機は、ITコストマネジメント基盤としてApptioのソリューションを採用した。9月21日、Apptioが発表した。ヤマハ発動機は、長期ビジョン「ART for Human Possibilities」の実現に向け、DX戦略「Yamaha Motor to the Next Stage」を掲げている。同戦略を推進するにあたり、ITコストの可視化と最適化を図り、戦略的なIT投資を実現する狙いだ。

 ヤマハ発動機では、DX戦略に基づき、現行保守運用費の6割を削減し、戦略投資へのシフトを目指している。しかし、従来のExcelベースのITコスト管理では、データの統合に時間がかかり、データ不整合のリスクも高かった。また、グローバルに展開するグループ各社で管理粒度が異なり、統合に課題があった。

 IT投資の可視化と最適化のためのグローバルベストプラクティスであるTechnology Business Management(TBM)と、その実践を支援するApptioのソリューションを採用した。導入プロジェクト開始から約5ヶ月で、データ分類構造の定義、ITコスト可視化軸の確立、レポート構築などを実施した。これにより、管理手法の改善、IT予算の予実差異の把握と予測の迅速化、全社ITコスト構造の可視化による意思決定の迅速化などが期待される。

 ヤマハ発動機は今後、段階的に取り組みを広げ、データ精度の向上、アプリケーションポートフォリオの管理、利用部門視点とグループ戦略に則った現状把握を行い、ApptioおよびTBMのノウハウを活用したコスト最適化に取り組む。そしてDX戦略に必要なIT投資の意思決定を迅速に行える体制を構築する。

 ヤマハ発動機の執行役員 IT本部長 山田典男氏は、「レガシーシステムからERPを中心とした新基盤への移行、そして差別化領域や新たなデジタル技術領域/イノベーション領域にリソースをシフト、アロケーションしていく。その実現に向けて、TBMフレームワークとApptioによるIT投資/経費の可視化/最適化、及びそれらに基づくマネジメントが必要不可欠と判断した」とコメントしている。

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