英会話などの語学教室を運営するECCは、新規開校した心斎橋校にバッファローの法人向けスマートスイッチ「BS-GS2108」とWi-Fi対応のVPNルーター「VR-U300W」を導入し、通信回線を1本に集約した。社内業務用と一般用のネットワークをVLANで仮想的に分け、セキュリティーを保ちながら回線や機器のコストと管理の負担を減らした。有線接続のみだった社内業務回線にWi-Fiで接続できる環境も整えた。まず新規開校した心斎橋校で導入し、全国約145校への展開を見据える。11月5日、バッファローが発表した。
ECCは英会話をはじめ幅広い語学学習の場を提供しており、全国約145校で対面レッスンを行っている。教室ではセキュリティーポリシーに基づき、本部の基幹システムにつながる社内業務回線と、生徒などが使う一般通信回線を物理的に分けていた。一般通信回線は各校が個別にプロバイダーと契約しており、拠点の増加に伴って回線費や周辺機器の費用が積み上がっていた。機器や構成も統一されておらず、本部から全校の機器の状態を把握するのは困難だった。
社内業務回線は有線接続のため利用できる場所が限られ、席替えや新しいスタッフの加入のたびにLANの配線工事が必要だった。一般通信回線では週2回ほどの頻度で不具合の報告があり、障害の原因も分かりにくかった。全国に散らばる拠点への対応に、組織全体で多くのリソースを割いていた。
相談を受けたバッファローは、回線を社内業務回線に集約し、社内と社外の通信をVLANで分けて運用する構成を提案した。打ち合わせにはバッファローの技術者も同席し、課題や要望に合わせて具体的な提案を重ねた。新しい構成では管理する機器の台数が減り、リモート管理サービス「キキNavi」で遠隔から機器を監視できるようになった。
心斎橋校では、関連するランニングコストを低く抑えられている。社内業務回線をWi-Fiで使えるようになり、どの教室からも基幹システムにアクセスでき、場所を選ばずに働けるようになった。機器の設定方法はバッファローが作成し、ECCがキキNaviを使って設定した。今後は同じ設定をキキNaviからネットワーク経由で一括配信できるため、心斎橋校の構成と運用手順を全国約145校に展開することも見据えている。各校の再整備にかかる作業コストを大幅に抑え、トラブル対応の負担も減らせる見込みだ。