マーケティング・SNS運用支援のカラビナハートは、Zenmetryの伴走支援を受け、SNS運用業務にAIエージェントを導入した。約1カ月かけて実際の業務を題材にAIエージェントを構築し、投稿の校正・品質チェックや投稿状況の確認、災害情報の監視、トレンドの収集など、人が担っていた確認業務の一部をAIに任せるようにした。確認時間を減らすとともに、人が見落としやすい点をAIが補い、運用の品質向上にもつなげている。11月5日、Zenmetryが発表した。
カラビナハートは以前から生成AIを使っていたが、AIを理解したうえで実際の仕事にもっと活用したいという課題があった。AIにその都度質問するだけでなく、業務フローに組み込んで継続的に仕事を任せるには、自社のルールや判断基準を整理し、実務に合わせてAIエージェントを設計する必要がある。そこでZenmetryは、一般的な知識を学ぶ研修ではなく、カラビナハートの実際のSNS運用業務を題材にAIエージェントを一緒に作り、使いながら改善する支援を行った。
AIエージェントを実装した業務は主に四つある。一つ目はSNS投稿の校正・品質チェックで、企業や業界独自の表現ルールや確認項目をAIに読み込ませ、テキストだけでなく画像との整合性も含めて確認する。二つ目は投稿状況の確認で、予定した投稿が実際に行われているかをAIがチェックし、複数アカウントの運用に伴う細かな確認の負担軽減を目指す。三つ目は災害情報の監視で、設定した基準に該当する情報があればSlackなどで知らせ、企業アカウントの投稿を続けるか延期するかの判断を支援する。四つ目はSNS上のトレンドの収集で、顧客企業へのタイムリーな企画や投稿の提案に活用する。
担当者が検索しながら確認していた項目をAIがチェックすることで、確認時間を減らした。担当者が都度思い出して行っていた細かな確認業務の一部をAIに任せるようになり、同社はこの変化を「名前のない家事がなくなったような感覚」と表現する。人が見落としがちな点をAIが確認することで、サービスの質を高められることにも可能性を感じているという。今後はレポート作成など、AIエージェントに任せる業務の拡大を検討している。