日本ECOTSは、販売管理と会計処理の分断解消に向け、マルチブックのグローバルクラウドERP「multibook」を採用した。7月24日、マルチブックが発表した。外注していた会計業務の内製化を果たしたほか、経理業務に必要な工数を従来の約3分の1に削減した。
日本ECOTSはASEANを中心に事業を展開する産業機械の専門商社で、半導体や電子部品の製造ライン装置の販売やメンテナンスを手がける。従来は販売管理と会計処理を個別のソフトで運用していたため、売上や仕入情報の二重入力や数値の分散管理による不具合が発生していた。さらに、インボイス制度への対応を見据えたシステム刷新が課題となっていた。
システム刷新にあたり同社は、販売管理と会計の一貫管理や多通貨対応、少人数で運用できる操作性を重視。多通貨・外貨換算機能を標準装備している点や、タイでの現地認証取得による将来の海外拠点展開への親和性、優れた費用対効果を評価し、multibookの選定に至った。
導入プロセスでは、事前のデータクレンジングにより不要なデータや科目コードを削ぎ落とし、シンプルなデータ移行を徹底。役割分担の明確化や週次の定例ミーティングを通じた課題解決を重ね、バックオフィス2名体制で、約3カ月で稼働に至った。
システム稼働後は、欲しいデータを即座に抽出できる環境が整い、経営陣への報告資料作成を効率化した。顧問税理士事務所とのデータ共有体制の構築に加え、伝票フローの視覚化による月次集計の容易化や入力ミスの早期発見も可能になった。ロジスティクス領域でも伝票機能を中心に活用が進み、会計側から取引の流れを確認できるため不整合の原因特定も容易になっている。
今後は、蓄積した販売・購入単価データを分析し、取引先ごとの価格推移の把握など経営判断への活用を進める。