アマベル、ECサイト刷新でファン醸成を加速 SNS連携で注文率2倍、客単価2割向上

2025年12月24日11:53|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アマベルは、ファンとの共感を購買行動につなげるEC体験の提供を目的に、スパイラルが提供するEC成長支援ソリューション「WeeX」を採用した。12月24日、オンラインストアの構築から運営までを支援するスパイラルが発表した。公式ECサイトのリニューアルにより、SNS投稿を活用した導線設計やUIの最適化を実施した結果、注文率が従来の2倍以上に向上したほか、平均注文金額も20%増加するなど、収益性とブランド価値の両立を達成している。

 ファッションブランド「Amavel」を展開するアマベルでは、これまで店舗ごとのInstagramを中心に、スタッフのコーディネート提案やファンによる投稿(UGC)を通じた活発なコミュニケーションが行われていた。しかし、SNSで生まれた商品への興味やブランドへの共感が、自社ECサイトでの購買行動に十分につながっていないという課題を抱えていた。ブランドの想いや世界観を可視化し、SNSとECをシームレスにつなぐことで、ファンを醸成するEC体験を目指し、サイトの刷新を決めた。

 今回のリニューアルでは、Shopifyをプラットフォームに採用した。REGALIが提供する顧客体験向上プラットフォーム「LEEEP」を導入し、5店舗で運営するInstagramの投稿や動画を自動収集してサイト内に集約する仕組みを構築した。これにより、商品の素材感や着こなしを動画で補完し、SNSの熱量をそのまま購買へつなげる導線を強化した。

 また、検索導線の再設計も行い、アイテムカテゴリーだけでなく、トレンドを示す「ヒットキーワード」や、雰囲気で探せる「スタイル」など、ユーザーが直感的に商品へアクセスできるUIを実現した。さらに、ブランドの背景やものづくりへの想いを伝えるコンテンツ「About Amavel」を新設し、ファンが自社ECで購入する動機付けを図った。

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刷新された検索導線のイメージ

 刷新による効果は顕著に現れている。SNS投稿や動画などのコンテンツを閲覧したユーザーの滞在時間は、非閲覧者と比較して300%以上伸長した。新設したAbout Amavelページもエンゲージメント率90%以上を記録し、ブランド理解の深化に寄与している。購買面では、SNS投稿の閲覧ユーザーによる注文率が2倍以上に上昇し、平均注文金額も約20%増加した。訪問者数は維持しつつもセッション数が増加しており、既存ユーザーの再訪促進にもつながっている。

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