フロンティアハウス、Eight Teamで営業情報の属人化を解消

2025年9月10日23:13|ニュースCaseHUB.News編集部
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 フロンティアハウスは、Sansanの法人向け名刺サービス「Eight Team」を採用した。9月10日、Sansanが発表した。営業担当者ごとに管理されていた名刺情報を部門全体で一元管理することで、営業活動のデータ可視化と生産性向上につなげている。

 フロンティアハウスは、投資用不動産の開発や販売、賃貸管理までを一貫して手がける総合不動産会社。営業担当者が個別に名刺や顧客情報を管理していたため、訪問や提案の重複による機会損失や非効率な業務フローが課題となっていた。また、営業メールの配信も手作業に依存しており、顧客への継続的な情報発信が難しい状況にあった。これらの課題を解決し、営業活動の質とスピードを向上させるため、2023年10月にEight Teamを導入した。

 Eight Teamの導入により、全営業担当者の名刺情報をチームで一元管理できる体制が構築された。これにより、営業訪問前に過去の接点や関係性を確認できるようになり、営業提案の精度が向上した。

 さらに、Eight Teamに蓄積された約4万枚の名刺データをCSV形式で出力し、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールと連携することで、営業活動の可視化を実現した。営業担当者ごとの名刺交換枚数や、顧客企業が多いエリアなどを一目で把握できるようになり、データに基づいた戦略的な営業計画の立案が可能になった。

 また、Eight Teamと外部の自動メール送信サービスを連携させたことで、営業メールの送付業務も大幅に効率化された。従来は1日あたり50件程度が限界だったメール配信が、最短5分で5000件の一斉配信が可能になった。これにより、日々更新される不動産情報をタイムリーに顧客へ届けられるようになり、機会損失の削減につながっている。

 同社 管理部 情報システム担当の堀江輝氏は、Eight Teamの活用について「名刺情報とさまざまなデータを掛け合わせて分析することで、個人や組織全体の活動状況を一目で把握でき、より戦略的な営業活動が可能になっている」と話す。また、営業という仕事は個人に依存しがちだが、名刺データをチームで一元管理できるようになったことで、組織全体の生産性が大きく向上したと実感しているという。今後はEight Teamを基盤に、営業データの活用をさらに進め、全社の営業力と顧客への提供価値を高めていきたい考えだ。

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