アルティウスリンクは、コンタクトセンター業務における現場固有の課題解決と組織的な業務改善を目的に、自社専用の業務AIアプリケーションを作成できるツール「ELYZA Works」を採用した。7月13日、ELYZAが発表した。大手生活雑貨専門小売チェーンの窓口を担う部門で運用を開始しており、現場主導による業務の標準化を進めることで、月30時間の工数削減や新人オペレーターの早期自走化を目指す。
アルティウスリンクは、コンタクトセンターサービスをはじめとするBPO事業やITソリューションを幅広く提供している。近年、多様化する顧客ニーズに対応するためデジタル技術を用いた業務効率化が急務となっていた。しかし、受託するクライアント企業ごとに異なる独自の業務プロセスや複雑な判断基準が多く存在することが壁となり、従来の汎用的なチャット型生成AIツールでは実務での細かな要求に対応しきれず、活用が一部の個人利用にとどまる課題を抱えていた。また、多種多様な問い合わせに対応する現場において、新人オペレーターへの教育負荷の軽減や早期の自走化に向けた支援体制の構築も求められていた。
こうした課題を解決するため、同社はプロンプトスキルや専門知識がなくても現場主導で自社専用のAIアプリケーションを構築できるELYZA Worksの採用を決めた。対象としたのは、全国の店舗や顧客、本社従業員からの問い合わせに対応する在籍約50名の大手生活雑貨専門小売チェーン専門のデスクである。
導入にあたっては、現場の担当者が自ら業務内容を入力し、固有の業務手順や判断基準を組み込んだAIアプリケーションを作成した。属人化しやすかったノウハウを型化して共有できる環境を整えたことで、組織全体での業務改善を推進している。
実際の業務では、問い合わせに対する回答案の作成支援や複雑な規約の確認といった実務にアプリケーションを活用している。現場からは、自社固有のルールに則した実用的な回答が得られる点や、専門知識がなくても直感的にアプリケーションの作成や改善を行える操作性が評価されている。これにより、従来発生していた確認作業の効率化が進み、月30時間の工数削減を達成したほか、ノウハウの言語化とシステム化によって新人オペレーターが周囲のサポートに頼らず自走できる体制が整いつつある。
アルティウスリンクは、一部の個人利用にとどまっていた生成AI活用を、組織の力に変える基盤が整ったとしている。今後も現場主導のDXを加速させ、多様な受託業務における生産性向上とサービス品質のさらなる高度化を進めていく。