ENEOSは、基幹システム「CoMPASS」において「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用し、2025年1月に本稼働を開始した。2月17日、SAPジャパンが発表した。
ENEOSでは、デジタル戦略として「【ENEOS-DX Core】基盤事業の徹底的な最適化」「【ENEOS-DX Next】成長事業の創出と収益拡大」「【カーボンニュートラルに向けたDX】エネルギートランジション実現の加速」を掲げている。その実現に向け、デジタル人材の育成、データ活用、ITガバナンス、共創機会の強化に取り組んでいる。
ENEOSではこれまで基幹システムでSAP S/4HANAを利用していたが、変化への対応と運用コスト削減を目的に、バージョンアップとRISE with SAPへの移行を決めた。2024年1月にプロジェクトを開始し、1年で移行を完了した。
RISE with SAPの導入で、ENEOSはJouleをはじめとするSAP Business AIやSAP Business Technology Platformで提供される最新技術をタイムリーに活用できる環境を整備した。これにより、基幹システムを中心とした業務の自動化・効率化やシステム運用管理のDXを推進する。
ENEOS株式会社IT戦略部長の田中祐一氏は「DXの基盤として本システムをより効果的に活用しながら変化に対応していくために、バージョンアップによる最新化をするとともに、RISE with SAPへ移行し、運用コストの削減も実現しました。Jouleをはじめとする最新のAI機能には大いに期待しており、今後もSAPジャパンとの緊密な協力のもと、CoMPASSを活用し、データ活用や業務最適化に積極的に取り組んでまいります」とコメントしている。