日本製鉄、ERP定着支援に「テックタッチ」を採用 操作習熟の負荷を削減

2025年9月26日19:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 日本製鉄は、グローバルERPパッケージの定着支援を目的に、テックタッチのデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を採用した。9月25日、テックタッチと、導入を支援した同社パートナーのアシストが発表した。従業員のスムーズな操作習熟や入力ミスの抑制を図る。効果検証後は他システムへの展開も検討する。

 日本製鉄は現在、鉄鋼ビジネスプロセス全体の改革を推進している。その一環として、鉄道台車と関連部品の製造部署では、トレーサビリティ強化と生産性向上を目的に、生産管理業務を従来の紙図面による管理からERPパッケージへ移行することを決定した。しかし、アナログ環境からデジタル環境への急激な移行は、従業員の操作習熟の遅れや入力ミスの増加につながる懸念があった。また、将来的なシステム改修に伴うUI(ユーザーインターフェース)の変更にも柔軟に対応する必要があり、現場の負担を抑えながら新システムを定着させるためのソリューションを検討していた。

 同社が採用したテックタッチは、システム画面上にノーコードで作成した操作ガイドや入力ルールを表示できるDAP。入力内容のチェックやアラート機能も備えており、入力ミスを未然に防ぐ。専門知識がなくても直感的にガイドを作成・更新できるため、運用負荷を低減しつつ効果を最大化できる点を評価した。操作習熟期間の短縮に貢献し、本番リリースに向けた円滑なシステム定着を支援できることや、国産製品ならではの充実したサポート体制、導入しやすい価格設定も選定の決め手となった。

 日本製鉄は今回の取り組みをDX戦略を体現するモデルケースと位置付けており、効果を検証した上で、他システムへの展開も検討する。これにより、組織全体のDXをさらに促進させたい考えだ。

ニュースリリース