国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が財務会計システムを刷新し、日本オラクルのクラウドERPを導入することを決定した。
産総研は科学技術の社会実装を通じてイノベーション創出や社会課題解決、産業競争力強化に取り組んでいる。第5期中長期計画では電子化促進による事務手続きの簡素化・迅速化を掲げており、全社的な業務システム再構築を進めている。
従来の財務会計システムは複数の個別システムに分かれており、画面の不統一やデータ連携に課題があった。そこで財務会計業務プロセス全体のデジタル化に向け、クラウドサービスを活用した新システムの構築を決定した。
新システムの構築方針として、サーバーを構築しないクラウドサービス活用を掲げた。また、トラフィック増大時のパフォーマンス低下に備え、インフラリソースの拡張やトラフィック分散による改善が可能なソリューションを求めていた。
これらの要件を満たすものとして「Oracle Cloud ERP」の導入を決定。財務会計の一連の業務プロセスを包括的にデジタル化し、業務効率の向上を図る。システム構築はアクセンチュアが担当する。