伊藤園、クラウドERPで基幹システム刷新し変化対応力強化

2024年9月9日08:35|ニュースリリース公開日 2024年4月17日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 伊藤園が、持続的な成長のための変化対応力強化を目的に、基幹システムの会計および間接購買の領域をOracle Cloud ERPで刷新した。2024年4月17日、日本オラクルが発表した。

 伊藤園グループは、顧客の健康で豊かな生活と持続可能な社会の実現を使命とし、健康創造企業を標榜している。2023年4月期から始まった中長期経営計画では、経営基盤の強化や100年企業に向けた持続的な成長を目指し、持続可能な農業モデルとなる茶産地育成事業などを通じてサステナビリティ経営を推進している。

 約15年前に導入した基幹システムから現在まで、社会構造が大きく変化し、デジタル化の加速、販売チャネルの多様化や直接取引の増加などでビジネス環境も大きく変容している。こうした環境変化に対応するため、伊藤園は複数の選択肢を検討し、最終的にクラウドネイティブSaaSへの移行を決定した。

 Oracle Cloud ERPへの移行の背景には、標準プロセスで包括的な業務領域をカバーできる機能性に加え、国内外へのグループ展開を見据え、グループで統合されたERPとしてハードウェアを必要としないSaaSとして展開できる点を重視した。また、AIなどの最新テクノロジーが搭載されるSaaSであり、変化に迅速に対応できる点も評価された。

 新システムでは、スマートフォンを用いた経費精算や購買入力・申請・承認プロセスを行うことが可能となる。約3,000名の営業社員の経費精算を最新のクラウド・テクノロジーで自動化・省人化することで、業務効率の向上が期待される。

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 伊藤園 情報管理部の青柳敏夫部長は「持続的な成長を目指す企業として、デジタル社会に対応していくためには、最新のテクノロジーが搭載されたSaaSに移行することが不可欠であると判断した」と述べ、「Oracle Cloud ERPを活用することで、働き方を変革し、最新テクノロジーのメリットを最大限享受しながら、変化対応力を強化し、事業成長をサポートしていく」と展望を語った。


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