九州教具グループ、クラウドERP導入で業務時間1100時間削減、データ連携で業務効率化

2024年10月7日19:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 九州教具グループは、MicrosoftのクラウドERP「Dynamics 365 Business Central」を導入し、月間1100時間以上の業務時間削減を実現した。2024年10月3日、導入を支援したシャロンが発表した。

 九州教具グループは、1946年に長崎県大村市で文具店として創業。現在はソリューション事業、ホテル事業、ウエルネス事業を展開している。2021年8月には「より迅速な会社運営を行うこと」を目的に、九州教具からソリューション事業とホテル事業を分社化した。

 同グループでは、分社化後、各社、各業務プロセスを可視化したところ、複数のシステムを利用していたためデータ連携が取れておらず、非効率な業務プロセスにより工数が増大していることが課題として浮き彫りになった。この課題を根本的に解決するために、基幹業務を支えるシステムの全面刷新を決断した。

 シャロンは、Microsoft製品を中心としたシステム導入、コンサルティングおよび開発、保守サービスの提供や、各種マーケティングコンテンツの企画、制作を行う企業。今回導入したDynamics 365 Business Centralは、Microsoftが提供する中堅、中小企業向けの統合型クラウドERPパッケージ。販売・購買・在庫・会計・財務機能を有し、Microsoft 365やMicrosoft Power Platformともシームレスに連携できる。

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Dynamics 365 Business Centralの構成イメージ

 導入の結果、紙に出力していた中間処理の再入力作業がなくなったほか、Excel上で行っていた中間処理やデータ連携修正作業を90%削減、倉庫に保管していた紙帳票の量も80%削減するなど、業務効率化を実現した。

 九州教具グループは今後、Dynamics 365 Business Centralに蓄積されたデータを用いて、Microsoft Power BIを活用したデータの可視化による経営分析の強化など、業務変革を進める予定だ。

ニュースリリース