富山県データ通信センタは、yettの法人向けクラウドストレージ「Everidays」を導入した。7月23日、yettが発表した。長年運用してきたメール添付ファイルの自動暗号化(PPAP)の廃止に伴い、クラウドを介した安全なファイル共有の仕組みを構築。この取り組みを背景に、富山県内の7割を超えるJA組織でも同サービスの利用が広がっている。
富山県内のJA組織に対して基幹システムの開発や運用保守を担う富山県データ通信センタは、従来、メールセキュリティサーバーを介して添付ファイルを自動でZIP暗号化し、パスワードを別送する仕組みを運用していた。しかし、政府機関や大手企業によるメール暗号化の廃止方針や、暗号化ファイルの受信遮断といった環境変化に対応する必要が生じていた。また、同一メールサーバー上にあるドメイン間(JA組織同士)では自動暗号化が機能せず、独立した法人である各JA組織との安全なファイル共有手段の確保が課題となっていた。
こうした課題に対し、ユーザー数に依存しない容量ベースの料金体系や、月額契約で解約違約金が発生しない導入ハードルの低さを評価し、Everidaysの採用を決めた。
同社での導入に合わせ、メール暗号化送信の廃止告知とともにEveridaysの採用をJA組織へ案内したところ、導入実績や運用の柔軟性が後押しとなり、県内の7割を超えるJA組織が自らの判断で契約やトライアルを開始した。
Everidaysの活用により、クラウド経由での安全なファイル送信が実現したほか、従来のメールにあった約10MBの添付容量制限から解放され、大容量データの授受がスムーズになった。また、メールセキュリティサーバーの廃止見込みに伴い、運用保守の負担やライセンス更新コストの軽減にもつながっている。今後は、ワークスペース機能を活用した各JA組織とのファイル共有環境の体系化や、APIを用いた連携自動化を推し進める方針だ。
富山県データ通信センタ運用部部長代理の萩野氏は、「縛りがなく月単位で解約も可能という点が、JA組織への提案においても大きな後押しになった。契約導線もわかりやすく、スムーズに導入が進んでいる」とコメントしている。