EYは、グローバル規模での営業業務の効率化と顧客中心のセールスオペレーション確立を目的に「Dynamics 365 Sales」を採用した。EYが4月15日に発表した。
グローバルなプロフェッショナル・サービス・ファームであるEYは、従来のCRMシステムから脱却し、AI機能を備えた最新の営業支援基盤への移行を進めている。プロフェッショナル・サービス・ファームの事業環境では、グローバルでの営業活動において業界固有の課題や複雑な顧客管理への対応が求められていた。こうした背景からEYでは、世界150の国・地域、約700オフィスに所属する10万人以上のプロフェッショナルが利用可能な統一プラットフォームとしてDynamics 365 Salesの導入を決めた。
選定理由として、Dynamics 365 Salesがアカウント情報や財務データ、マーケティング活動など複数のアプリケーションからのデータを一元化できる点、さらにAIやCopilotの活用によるインサイト提供や営業プロセスの標準化、アカウント横断の統一ビューの実現が挙げられる。これらにより、各国・地域のメンバーがモバイルやMicrosoft Teamsなど多様な環境での業務遂行が可能となる。
導入プロセスは段階的に進められ、米国、カナダ、シンガポール、南アフリカでの展開を皮切りに、2025年2月には日本を含むグローバル全体で本格運用が開始された。日本においては、カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーションチームがグローバルメンバーと連携し、システムやオペレーションの精緻化を図りながら展開を支援した。
導入効果として、上位職階のメンバーによるCRMプロセスへの関与が導入後3カ月で2桁増加し、新たな営業機会のエントリー速度が従来比5倍に向上した。AIによるクライアントコミュニケーション推奨やセンチメント分析、行動分析機能も活用されており、データに基づいた営業活動や顧客対応の質向上が期待されている。
EYは、Dynamics 365 Salesを活用し、世界のどこにいても顧客との関係構築に役立つSAPやAdobeのような統合ツールにアクセス可能とし、ワークフロー全体の可視性と効率性を高めている。具体的な導入効果としては、上位職階のメンバーによるCRMプロセスへの関与が導入後3カ月で2桁増加し、新たな営業機会のエントリー速度が従来比5倍に向上した。AIによるクライアントコミュニケーション推奨やセンチメント分析、行動分析機能も活用されており、データに基づいた営業活動や顧客対応の質向上が期待されている。
今後の展望として、EYは自社内での活用にとどまらず、クライアント企業への同様の価値提供も進めていく。グローバルレベルでのセールスマネジメントモデルやAI活用のノウハウを新たな価値としてクライアントに提供し、営業DXの推進に寄与する。
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