アトラシアン・ウィリアムズF1、KeeperPAMで世界各地の特権アクセスを安全に管理

2026年1月20日23:24|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、世界各地で稼働するシステムへの特権アクセスを安全に管理することを目的に、Keeper Securityの特権アクセス管理プラットフォーム「KeeperPAM」を採用した。1月20日、Keeper Securityが発表した。モータースポーツの最高峰であるフォーミュラ1(F1)での競争優位性を守るため、世界20か国以上を転戦する過酷な環境下で機密性の高いパフォーマンスデータを確実に保護しつつ、運用効率の向上を目指す。

 アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、1977年に設立された歴史あるチームで、英国オックスフォードシャー州を拠点に1000人以上の従業員を抱える。F1ではマシンの設計や走行データの分析が勝敗を分けるため、機密性の高いテレメトリーデータやパフォーマンス分析データの保護が不可欠となっている。チームは毎シーズン20か国以上を移動しており、エンジニアやスタッフが世界各地のさまざまなネットワーク環境からシステムやインフラへアクセスする必要があった。

 従来、多数の社内部門やシステム、地域にまたがって認証情報を付与・削除する作業には、多くの工数と時間がかかっていた。工場や移動中のネットワーク、現地拠点のいずれか一か所でも侵害されれば、競技活動全体に深刻な影響を及ぼす恐れがあるため、セキュリティの確保と現場のスピード、柔軟性の両立が極めて重要な課題だった。

 同チームが採用したKeeperPAMは、ゼロトラストおよびゼロ知識の考え方に基づく統合型の特権アクセス管理(PAM)プラットフォームだ。採用にあたっては、誰がいつ、どのシステムにアクセスできるのかを明確に制御できる機能性に加え、既存のツールと比較して導入が迅速で操作性が高い点を評価した。KeeperPAMのきめ細かなロールベースのアクセス制御(RBAC)を活用することで、各メンバーは自身の役割に必要な認証情報やデータのみにアクセスできるよう制限されている。

 導入により、特権操作の監視やアクセス権限の変更が自動化され、業務スピードと管理性が一段と高まった。特権セッション管理機能を通じて、認証情報を開示せずに機密システムへのアクセスを付与できるほか、操作をリアルタイムで監視・記録できる体制を構築した。また、直感的な設計により組織全体へスムーズに定着し、パスワードに関するヘルプデスクへの問い合わせが減少するなど、ITチームの負担軽減にもつながっている。

 チーム代表のジェームズ・ボウルズ氏は、空港やガレージ、本拠地など、場所を問わずオペレーション全体を包括的に保護できる体制を構築できたと語る。また、前情報セキュリティ責任者のハリー・ウィルソン氏は、必要に応じてローカル管理者権限を一時的に付与し、自動的に削除できる仕組みにより、特権アクセスが常に制御されている安心感があると評価している。

 今後はKeeperPAMを活用し、ネットワークやデバイスの種類を問わず、世界中どこからでも安全に業務を行える環境を維持していく考えだ。適切なアクセス管理を徹底することで、エンジニアやスタッフがパフォーマンス向上と技術革新という本来の業務に専念できる体制を支えていく。

ニュースリリース