めぶきFG、パーセフォニ導入で脱炭素化を推進し、投融資先の排出量算定を高度化

2024年9月9日08:25|ニュースリリース公開日 2024年2月7日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 めぶきフィナンシャルグループ(めぶきFG)が、温室効果ガス(GHG)排出量算定プラットフォーム「パーセフォニ」を採用した。2024年2月7日、日本IBMが発表した。めぶきFGは本プラットフォーム導入により、ファイナンスド・エミッションの算定高度化を図り、脱炭素化に向けた取り組みを加速させる。

 企業には、サプライチェーン全体でのGHG排出量の把握と脱炭素化が求められている。特にプライム市場上場企業は、サステナビリティ情報開示の義務化に対応する必要がある。金融機関も、投融資先の脱炭素化を支援するため、ファイナンスド・エミッションの算定、分析やエンゲージメントが重要になる。このような状況の中、めぶきFGは、パーセフォニが提供するGHGプロトコルやPCAFに準拠したプラットフォームを活用で、ファイナンスド・エミッション算定の高度化に取り組むことを決めた。これにより複雑な算定作業の効率化と、透明性の高い算定結果の開示、分析、管理が可能になる。

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パーセフォニによる取り組みイメージ図

 パーセフォニのプラットフォームは、ファイナンスド・エミッションの算定に必要な排出係数や算定式、投融資先企業が開示しているGHG排出量データなどを内包している。めぶきFGは投融資関連データを入力するだけで、PCAFに準拠した透明性の高い算定が可能になる。

 日本IBMは、日本の金融業界における実績と、グローバル企業のESG課題への対応で培った知見を持つ。また、2022年8月には三井住友銀行、パーセフォニと基本合意書を締結し、GHG排出量可視化、分析管理サービスを共同で提供している。

 めぶきFGは「Chance地銀共同化システム」を利用しており、日本IBMは同行のシステム全体アーキテクチャを踏まえ、パーセフォニのソリューションと既存システムとのデータ連携も視野に入れ、支援を行う。

 パーセフォニのプラットフォームは、本日現在、PCAFに準拠したロジックを搭載した国内唯一のプラットフォームであり、投融資活動に伴う排出量算定に関して、金融業界内でも多くの知見を保持している。三井住友銀行と日本IBMは今後、金融機関向けに、本プラットフォームを利用した投融資先の排出量算定支援、多排出企業の把握、取引先への排出量算定の補助、削減施策の提案などを視野に入れている。さらに3社は、今回の導入を皮切りに、地域金融機関をはじめとした多くの金融機関への展開を予定している。

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