樹脂原料の着色・加工を手がける山陽化工が、生産管理システムを刷新し、業務の標準化と効率化を実現した。3月21日、システム提供元のビジネスエンジニアリング(B-EN-G)が発表した。
山陽化工は2001年からB-EN-Gの生産管理システム「mcframe CS」を利用してきたが、2022年に最新版「mcframe 7」へ移行した。22年間の運用で70を超えるアドオンプログラムが追加され、システムが複雑化していた。そこで、業務プロセスを見直し、パッケージの標準機能を最大限活用する「Fit to Standard」方針を採用した。
新システムへの移行により、業務の標準化・効率化・シンプル化を実現。具体的には、在庫推移のリアルタイム把握、受注に紐づく進捗状況のトレース、ユーザーインターフェースの改善による入力負荷軽減、ダッシュボードによる異常の早期検知、原価計算の精緻化などの効果が得られた。
また、AWSへのクラウド移行とPostgreSQLの採用により、システム運用の負荷とコストを削減した。
山陽化工は「自社の業務を見つめ直し、B-EN-Gが多くの製造業と向き合う中でmcframe 7に実装してきた標準機能や業務ノウハウ、最新技術を取り入れることで、業務の到達点のレベルを上げたいと考えた」とコメント。さらに「Fit to Standardの方針のもとシステム導入を進めた結果、自社の強みが明確化し、業務の標準化が進んだことで、システムとしてもカルチャーとしても『ものづくりのスタンダード』を確立することができた」と導入効果を評価している。
山陽化工は今回のシステム刷新を通じて、長年の課題であった業務ルールの陳腐化や個別最適化の進行、システムの複雑化、ITインフラの老朽化などの問題を解決。標準化された業務プロセスと最新のITインフラを基盤に、さらなる事業成長を目指す姿勢を示している。
ニュースリリースURL
https://www.b-en-g.co.jp/jp/news/2024-03-21-news.html