三十三銀行は、FIXERのエンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer」を活用し、面談記録作成業務の効率化に取り組む。24年12月から三重県内の数店舗で試験的に導入する。11月27日、両社が明らかにした。
金融機関の営業店行員にとって、金融商品の販売時などに作成する面談記録は正確性と迅速性が求められる。従来は手作業で1件あたり約20分を要していたが、GaiXerの導入により約5分まで短縮できる見込みだという。面談内容の正確な記録、面談記録の品質向上や均質化などの効果にも期待を寄せる。行員の業務効率を向上させ、より質の高い顧客サービスの提供を目指す。
FIXERによれば、GaiXerは行政・企業向けの生成AIサービスで、大規模言語モデル(LLM)をメニューから選択して実行し、結果を比較して最適なモデルを選択できることが特徴。マイクロソフト(Microsoft)の「Azure OpenAI Service」をベースに開発し、データ保護機能、アクセス制御機能などのセキュリティも備える。業種別テンプレートでユーザーのプロンプト作成を支援するとともに、ファイル、Webサイト、社内マニュアルの学習に基づく高品質な回答生成が可能で、利用当初から高い生成品質を実現できるとしている。