オイシーズ、「freee会計」「結/YUI」で連結決算を即時完了 API連携でデータ活用も

2025年7月8日16:25|ニュースCaseHUB.News編集部
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 つけ麺「つじ田」などを展開するオイシーズは、事業拡大に伴い会計ソフト「freee会計」を導入し、会計業務の効率化を実現している。7月7日、フリーが明らかにした。従来、連結決算作業に1日から2日程度の時間をかけていたが、導入後は即時に完了できるようになったほか、各種データを活用した戦略的な経営体制の構築にもつなげているという。

 オイシーズは、「つじ田」「金子半之助」「田中そば店」といった飲食店ブランドを国内外で展開している。設立から5年で事業規模が急拡大し、130店舗、従業員1500人以上、5法人の経理業務を5人という少人数体制で担当しており、会計処理が大きな負担となっていた。

 そこで2021年にfreee会計を導入し、フリーが提供する連結会計ソフト「結/YUI」とデータ連携させた。これにより、グループ各社の会計データを円滑に集計できるようになったほか、子会社間の取り引きや債権債務残高の照合・相殺処理が自動化され、1日から2日を要していた連結決算が1クリックで完了するようになったという。

 個別の会計処理でも、入金確認や仕訳作業を自動化する機能などが貢献し、業務は大幅に効率化されたという。同社によると、freee会計導入後に事業規模が1.5倍に拡大する中で、経理担当者を1人減らしながらも決算期間を2日短縮したとしている。また、約200口座にのぼる銀行口座をfreee会計で一元管理できるようになったことで、手作業による管理をなくし、コストを大幅に削減した。

 さらに、freee会計と他サービスをAPIで連携させ、会計データに加えて顧客数や勤怠データなどを横断的に分析する仕組みを構築した。BIツールで「人時売上高」(1人あたりの1時間の売上高)などのKPIを可視化し、各店舗の生産性向上に役立てている。経営層は特定の店舗の数値を即座に把握して的確な指示を出すことが可能になり、店長やマネージャーもKPIに基づいた具体的な改善を迅速に実行できるようになったという。

 オイシーズ管理本部副本部長の関氏は、「freee会計のクラウド上に蓄積された会計データに限らず、他のさまざまな情報を組み合わせてビッグデータとして活用し、より高度な経営判断ができる体制を構築していきたい。管理部門が企業成長の原動力となるような仕組みを作っていきたい」と話している。

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