トーテックアメニティは、経営管理体制の高度化を目的に経営管理プラットフォーム「DIGGLE」を採用した。7月8日、DIGGLEが発表した。表計算ソフトに依存していた従来の予実管理業務を刷新し、KPIを含む経営情報を一元化することで、迅速な意思決定と事業部を巻き込んだ持続性の高い管理体制の構築を目指す。
同社はこれまで、表計算ソフトを用いて各事業部から予算や実績、見通しといった情報を収集し、集計作業を行っていた。しかし、入力や集計に多くの時間を要するため、集計後の分析や戦略的な意思決定に十分に時間を割けない課題を抱えていた。また、資料間の数値の不整合が発生しやすく、予算と実績の間に生じた乖離要因を的確に説明することが難しい状況もあった。こうした背景から、財務情報だけでなく、受注見込みやその確度といった非財務データやKPIも統合的に管理することで、経営判断の質と速度を向上させる必要があった。
そこで同社は、経営管理手法の見直しと業務効率化に向けてシステムの導入を検討。複数の製品を比較した結果、DIGGLEの採用を決めた。選定にあたり、集計や差異分析、KPI管理、レポート作成といった一連の業務を自動化できる点を評価した。また、表計算ソフトなどを介さずシステム上で業務を完結できる操作性の高さは、管理部門だけでなく事業部の社員にも展開しやすいと判断した。導入から活用までを支援する手厚いカスタマーサクセス体制も、採用を後押しする要因になっている。
今回のDIGGLE導入で、同社は入力・集計業務にかかるコストを大幅に削減し、分析や意思決定といった付加価値の高い業務へ人的資源を集中できる環境の構築を期待している。将来的には、経営情報がDIGGLE上に一元化され、社内で適切に共有されることで、事業部と管理部門間のコミュニケーションが活性化し、事業部を巻き込んだ持続可能な経営管理体制が実現できると考えている。さらに、Salesforceをはじめとする外部ツールとのデータ連携も活用し、取引先別など管理の粒度をより詳細にすることで、意思決定の質を一層高めていく。
トーテックアメニティ経営管理本部財務経理部長の北村氏は、「長年、表計算ソフトによる煩雑な集計作業や資料間の不整合により、予算管理と経営層への迅速な報告に課題を抱えていた。実績との乖離も説明が難しく、業務効率と管理手法の見直しが求められていた。こうした背景からシステム導入を検討した結果、集計・差異分析・KPI管理・レポート作成の自動化に対応しており、操作性やサポート体制にも優れていたDIGGLEを採用した。今後はDIGGLEの活用を通じて、経営管理体制のさらなる強化と、意思決定の質の向上が実現されることを期待している」と話している。
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