TISは、社内システムのUI/UX改善を目的に、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を全社で採用した。7月8日、テックタッチが発表した。第一弾として業務管理クラウド「ServiceNow」への導入を完了しており、ノーコードで画面上に操作ガイドを表示することで、問い合わせの削減や開発工数の圧縮を見込む。今後は基幹システムなどへも展開し、全社的な業務効率化を推進する構えだ。
TISは、依頼申請や問い合わせ業務のワークフロー管理、各種ガイドやFAQといった情報基盤としてServiceNowを全社で活用し、業務効率化と情報共有を進めてきた。しかし、利用者である社員からはシステムのUI/UXに関する改善要望が多数寄せられていた。同社が毎年実施している社内アンケートでは、UIに関する改善要望が全回答の38%を占め、特にガイドやFAQへ迅速にアクセスしたいとのニーズが顕著だった。
一方で、クラウドサービスの仕様上の制約や、改修に対応する開発要員の確保といった課題があり、寄せられる要望に対し柔軟かつ迅速な改善が難しい状況にあった。そこで同社は、これらの課題を抜本的に解決する施策としてDAPの活用を検討、「テックタッチ」の採用を決めた。ノーコードでシステム画面上に直感的な操作ガイドや入力ルールをリアルタイムに表示できるため、誰もが迷うことなくシステムを使いこなせる環境を構築できる点を評価した。
テックタッチの導入で、ServiceNowの画面操作に関するユーザーからの問い合わせや、入力ミスによる差戻しの削減が見込まれる。また、これまで標準機能では対応が難しく、外部への委託も必要だったUI/UXに関する改修要望にも、システム部門が迅速に対応できるようになるため、開発工数や外注コストの削減にもつながる。
TISは今回完了したServiceNowでの導入効果を検証した上で、今後は基幹システムなど他の社内システムへも展開していく計画だ。テックタッチを全社的なシステム活用のプラットフォームと位置づけ、業務効率化の実現を加速させていく。
TIS コーポレートデジタル推進部 セクションチーフの後迫氏は、「テックタッチの導入で、直感的な操作ガイドを画面上に表示できるようになり、社員が迷わず効率的にシステムを活用できる環境を提供している。その結果、入力ミスや操作の迷いが減り、業務全体の効率化とユーザー体験の向上につながった。問い合わせや差戻しの減少だけでなく、従来は難しかったUI/UX改善要望への迅速な対応も可能になった。今後はServiceNowでの導入効果を社内システム全体へ展開し、より高度な業務効率化とユーザー体験の向上を目指す」と話している。
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