三菱電機は、情報漏洩や不正リスクを予見する監査AIソリューション「KIBIT Eye」を導入した。10月1日、開発元のFRONTEOが発表した。
三菱電機は、国際情勢の変化や社会構造の変容に伴い、企業を取り巻くリスクが多様化、複雑化していることを受け、データに基づいたリスク制御戦略を策定している。2020年には経済安全保障統括室を創設し、担当役員を設置。2022年にはリスクマネジメント統括室、2024年には法務・リスクマネジメント統括部を創設するなど、体制強化を進めている。また、2023年8月には、FRONTEOの経済安全保障AIソリューション「KIBIT Seizu Analysis」を導入している。
今回のKIBIT Eyeの導入は、こうした取り組みを強化するもの。AIを活用した機密情報保持部門のメールモニタリングや、情報漏洩につながる可能性のあるコミュニケーションデータの検知を目的とする。
KIBIT Eyeは、メールやチャット、テキスト化された音声データなど、さまざまなコミュニケーションツールで交わされるデータを解析し、企業における機密情報漏洩リスクの早期発見や不正の予見を支援するAIソリューションだ。三菱電機は、KIBIT Eyeの導入で、機密情報の漏洩防止など、より強固なリスク管理体制の構築を目指す。