Gear8は、ヌーラボのプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」を導入した。9月4日、ヌーラボが発表した。複数のプロジェクトを同時進行する中で、情報共有を円滑にし、チームの主体性を引き出すことで、効率的かつ安心感のあるプロジェクト運営を実現しているという。
ウェブ制作やブランディング支援を手がけるGear8は、事業拡大に伴い、複数のプロジェクトを同時並行で進める機会が増えていた。従来のメールや口頭によるやり取りでは、タスクの抜け漏れや認識の齟齬が頻発していた。そこで、やるべきことを漏れなく遂行し、プロジェクトを成功させるためのツールとしてBacklogを検討した。
Backlogの導入を決めた理由について、同社は「初めての人でも使いやすい」という評判や、少人数から手軽に始められる点を挙げる。まずは社内3名で運用を開始し、その後社内外に利用を広げ、現在は約100件のプロジェクトをBacklogで管理している。
Backlogの導入で、情報がツール上に集約されるようになり「情報がBacklogに揃っているから、忘れても大丈夫」という安心感が生まれたと、同社は説明する。タスク情報やコメントのやり取りがすべて記録されるため、ミスや抜け漏れ、確認にかかる時間が大幅に削減された。新しく加わったメンバーも、進捗や次に何をすべきか把握できる安心感を評価しているという。
また、タスクの背景や意図までをBacklogに記録する運用を徹底したことで、メンバーの仕事に対する姿勢にも良い影響が生まれた。依頼された箇所以外も自律的に確認・修正するなど、メンバーが仕事全体を俯瞰して動けるようになり、情報共有がスムーズになっただけでなく、メンバーが自ら情報をキャッチアップして動いてくれるようになっている。
プロジェクトの同時並行も円滑に進むようになった。メールでの管理は件名が変わったり別件が混じったりしてタスク漏れの原因になっていたが、Backlogでは案件ごとにプロジェクトを分け、タスクごとのやり取りが可能になった。進捗の遅れているタスクは「炎」のアイコンによりひと目でわかるため、複数のプロジェクトを同時並行で進める負担が軽減した。
同社取締役の待島亘氏は、Backlogについて「単なるタスク管理ツールではなく、仕事の孤独感を解消してくれる、愛着のある存在だ」と話している。1案件につきディレクター1人の体制で、ディレクターが独力でプロジェクトを進める傾向が強かったが、Backlogに情報が集約されたことでメンバー間の相談のハードルが下がり、コミュニケーションが円滑になったという。また、Backlogのやり取りや進捗状況を見ることで、メンバーが困っていることに気づきやすくなり、フォローもしやすくなったとしている。