紀陽銀行、パーセフォニの炭素会計プラットフォーム導入で投融資先企業のGHG排出量算定を高度化

2024年9月9日08:25|ニュースリリース公開日 2024年2月6日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 紀陽銀行は、パーセフォニの炭素会計プラットフォーム(CMAP)を採用し、同行の投融資先企業のGHG排出量(ファイナンスド・エミッション)算定高度化への取り組みを支援する。2024年2月16日、SCSKが発表した。 

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ファイナンスド・エミッション算定高度化取り組みイメージ

 金融機関は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、サプライチェーン排出量のScope3の大部分を占めるファイナンスド・エミッションの算定、開示、および取引先の脱炭素化促進に取り組む必要がある。 紀陽銀行は、膨大な数の投融資先企業のファイナンスド・エミッションを効率的かつ網羅的に算定、分析し、結果に基づいて取引先の脱炭素化を支援する方針だ。これらの取り組みの土台となるファイナンスド・エミッション算定の効率化、自動化を図るために、パーセフォニのCMAPを導入した。

 紀陽銀行は、国際的な排出量算定基準であるPCAFに準拠するパーセフォニのCMAPの利用で、ファイナンスド・エミッションの一元的な算定が可能となる。 これにより、紀陽銀行はGHG算定作業を大幅に効率化できる。また、ファイナンスド・エミッション分析に基づき、排出量のホットスポットを特定し、削減に向けた助言を行い地域全体の脱炭素化促進を目指す。 

 SCSKは、パーセフォニ担当エンジニアによる導入支援と、Webサポートプラットフォーム「Care Plus SPSS」を活用した保守サポートを提供する。それにより、紀陽銀行のCMAP導入と運用を支援する。これらの支援により、知識の属人化を排除し、迅速な運用立ち上げを実現する。 

 パーセフォニ担当エンジニアによる導入支援では、2024年度のGHG排出量、ファイナンスド・エミッション算定、開示に向け、プラットフォームに必要な要件をヒアリングしながら初期設定を支援する。ユーザーの早期習熟に向け、セットアップからデータ入力に係る網羅的な範囲で、SCSK独自の運用マニュアルを活用したトレーニングを提供する。また、GHG算定に必要なデータの準備から入力、算定、可視化までの一連の作業を伴走型で支援する。対象とする算定範囲に応じて必要なデータ種別のレクチャーや、収集したデータのプラットフォームへの入力サポートを提供し短期間での算定作業を実現する。 

 SPSSを活用した保守サポートでは、Webブラウザから24時間365日アクセス可能なサービスのため、これまでの問い合わせ内容や関連マニュアルを誰でも容易に参照できる。これにより、属人的な運用サポート体制を改善する。また、問い合わせ内容やマニュアルの全文検索が可能であるため、関連情報へのアクセス時間を大幅に短縮し、情報検索の効率化を図る。 

ニュースリリースURL
https://www.scsk.jp/news/2024/pdf/20240216i.pdf