GMOあおぞらネット銀行は、法人口座開設の審査プロセスにAI面談プロダクト「SimpleInterview」を採用した。4月28日、プロダクトを提供するシンプルフォームが発表した。2025年9月から進めてきた検証において、審査プロセスが従来比で33%向上し、口座利用までの時間が短縮されるなど、顧客の利便性向上に寄与する結果が得られたため本格導入を決めた。
GMOあおぞらネット銀行は、スモールやスタートアップ企業向け銀行ナンバーワンなどを掲げ、システムの内製化によりスピード感のある金融サービスを提供している。一方、金融機関における口座開設審査は、マネー・ローンダリング対策などで厳格な確認が求められ、書類提出や数週間にわたる審査期間を要するのが一般的だ。審査プロセスの多くが人の判断に依存しており、業務負荷やコストがかかりやすい構造的な課題があった。
従来、提出書類だけでは企業実態を把握しきれない場合、人による面談を実施してきた。しかし、担当者の経験や知見によって審査判断が左右されやすく、判断の再現性や平準化が業界全体の課題となっていた。こうした課題の解決に向け、同行はシンプルフォームと連携し、審査業務の高度化と負荷軽減に向けた検討を重ねてきた。
本格導入するSimpleInterviewは、シンプルフォームが独自に収集した全国500万法人の定性情報データベースなどをもとに、AIが企業に応じてリアルタイムで質問を生成し、Web上で面談を行う仕組みだ。24時間365日、顧客の都合が良いタイミングで約10分間の面談を開始できる。今後は、申込時の申告情報や提出書類に基づく質問も追加していく予定だ。
審査担当者は、AI面談の記録と提出情報を統合して自動生成される「総合評価レポート」を活用する。これにより評価項目や留意点を効率的に把握できるほか、面談記録との照合によって審査精度の向上にもつながる。本格導入は2026年5月11日からで、同行の「法人口座開設ナビ」からの申し込みを対象とする。
検証結果では、従来の人による審査と同等以上の品質が担保できることが確認された。また、AI面談で顧客の申告内容を直接確認することで、書類不備の低減にもつながった。これにより審査期間が短縮され、顧客がビジネスを早期に開始できる環境を整えた。
GMOあおぞらネット銀行とシンプルフォームは、本格導入によって審査判断の平準化と透明性を高める。今後も最新技術を活用し、不正な口座開設の防止と顧客の利便性向上を両立させる取り組みを推進していく。