バンダイナムコエンターテインメントは、2024年1月にリリースした人気格闘ゲーム「鉄拳8」のクラウドプロバイダーにGoogle Cloudを採用した。9月5日、Google Cloudが明らかにした。数万ユーザーが同時にプレイするピーク時も安定したゲーム環境を実現しているという。
鉄拳シリーズは30周年を迎え、同社は過去作のノウハウを生かしつつクオリティの向上を図るべく、鉄拳8の開発に注力してきたという。格闘ゲームとしてのクオリティの追求に加え、大規模なビジュアルロビー(オンラインでユーザー同士が交流できる仮想の集合場所)などの新たな要素も追加。オンラインでの大規模な同時プレイやユーザー間のコミュニケーションを安定して支える信頼性の高いクラウド基盤としてGoogle Cloudを選定したとしている。
鉄拳8では、フルマネージドKubernetesサービス「Google Kubernetes Engine(GKE)」、水平スケーリング可能なリレーショナルデータベース「Spanner」の自動スケーリング機能を活用してコミュニティ機能と対戦モードを強化したという。プレイヤーはオンライン機能やマルチプレイヤー機能をスムーズかつ直観的に利用できるようになった。
また、ゲーム・ミドルウェア開発会社のDiarkisと連携し、Google CloudのグローバルインフラストラクチャとDiarkis独自のマッチメイキングアルゴリズムを組み合わせることで、プレイヤーが対戦相手を即座に簡単に見つけて接続できる高速マッチング機能も実装したとしている。