GSユアサが、ジールの教育サービス「分析・可視化ワークショップ」をデジタル人材育成の施策として採用した。2025年2月6日、ジールが発表した。
GSユアサは、自動車用鉛蓄電池で国内トップ、グローバルでもトップクラスのシェアを誇る。近年ではハイブリッド車用リチウムイオン電池の量産体制を確立し、電気自動車用リチウムイオン電池の研究開発にも注力している。
同社は長期ビジョン「Vision2035」のもと、DX推進による業務効率化と生産性向上、新たな付加価値創出を目指し、経営・業務改革に取り組んでいる。2023年からはDX推進体制を「立ち上げ期」「移行期」「成熟期」の3つのフェーズに分け施策を展開している。
DX推進の立ち上げ期において、GSユアサはデジタル人材の育成に注力している。そのために全社員を対象とした初級者教育と、選抜メンバーによる中級者育成のための「DX育成道場」を立ち上げた。初級者教育ではMicrosoft 365を中心とした内製カリキュラムを提供し、中級者教育では社外コンテンツを組み合わせて、ビジネススキルや企画スキル、技術スキル習得を目指している。
GSユアサでは、以前からMicrosoft Power BIの教育メニューを取り入れていたが、より実務に即した利用法を学ぶ必要から、ジールの分析・可視化ワークショップの採用を決めた。GSユアサの「より実践的な学習が行えるよう、受講者の個別相談の場を設けてほしい」との要望に対し、ジールが分析・可視化ワークショップのメニューをカスタマイズし提案したことが採用の決め手となった。データ分析や活用に関する幅広い知識とノウハウを持つジールの講師によるマンツーマンサポートも評価された。
ワークショップでは、Power BIの個別相談会を加え、計4日間オンラインで実施された。部門を問わず選抜された26名を4チームに分け、各開催日の間に演習課題に取り組んだ。受講者からは「日々の業務改善にあたって必要なデータをどのように収集すればいいのか、また、データ分析のためのツールはどのように活用すればいいのか、根本の部分で気づきを得られたことが一番の収穫」「相談会でアドバイスを求めた際に、自分が納得できるところまでアドバイスしてくれたことがとてもよかった」などの声が寄せられている。
GSユアサは、分析・可視化ワークショップを通じ、社員が自身の業務に落とし込んだデータ活用を行うようになったことを効果として挙げている。