Hakuhodo DY ONE、Notion導入で全社ナレッジ共有基盤を構築

2024年9月19日09:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Hakuhodo DY ONEは、コラボレーションソフトウェア「Notion」と「Notion AI」を全社導入した。9月18日、Notion Labs Japanが発表した。

 Hakuhodo DY ONEは、博報堂DYホールディングスのデジタルマーケティング事業会社として2024年4月に設立された。デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)とアイレップ、その他グループ内事業会社が持つデジタルマーケティングのナレッジやリソースを集約、統合し、高い専門性と提案力を併せ持つデジタルマーケティング事業会社となることを目指している。

 今回の統合にあたり、各社が持つ情報資産を円滑に活用するための共通のナレッジマネジメントツールの必要性があった。統合以前、各社でナレッジマネジメントツールを利用していたが、社員数約3000名規模の統合会社となり、取り扱う情報量が拡大したことから、より検索性、操作性に優れたツールの導入が急務だった。同社はホワイトカラーの業務時間の約3割を占めるとも言われる情報探索について、データベースとAIを活用した情報整備を進めることで「欲しい情報が主体的に手に入る」状態を作り出すことを目指した。

 Notionを選定した評価ポイントとして、企業内データの保存が「ファイル」から「データ」、「データベース」へと進化する状況下で、データベースのようなナレッジ保存を非エンジニアでも可能な点や、ナレッジ・タスクのマネジメントを統一してナレッジ情報にタスクの役割を付与できる点を挙げる。また、社内業務の進行に関する情報のすべてをNotionに集約することで、社員の業務負担が軽減されるとともに、集約された情報に対してAIを活用できる点もメリットだと判断した。

 NotionとNotion AIの利用は、全社員約3000名を対象に2024年7月から開始している。同社は「なぜNotionを導入するのか」「導入後にどういった世界にしたいのか」というゴールを全社員と共有するために、社内向けにライブ形式の説明会を開催するなど、Notionの利活用を全社員に推進している。

 Hakuhodo DY ONEは今後、NotionとNotion AIの活用により、ナレッジマネジメントとタスクマネジメントの統一による社員の業務負荷軽減や、ナレッジマネジメント統一による社内暗黙知の形式知化を目指す。また、ナレッジ情報を「ファイル保存」から「データベース保存」へと移行させ、Notion AI Q&Aを活用したAI時代における情報探索により、テキスト情報を重視するナレッジマネジメントを図っていく。

 Hakuhodo DY ONE上席執行役員の柴山大氏は、「Notionの活用が、当社の業務効率化とビジネス競争力の強化に大きく繋がるものと確信している」とコメントしている。 

ニュースリリース