サンテックは、デジタルコンテンツプラットフォーム「Handbook X」を採用した。8月3日、アステリアが発表した。全国7拠点で営業提案資料や動画など200件超のコンテンツを一括管理し、個人のスキルや経験に依存する営業活動の属人化解消を目指す。成功事例が自動的に共有される環境も整備し、組織的な営業体制への転換を図る。
サンテックは杭施工や地盤改良業者向けに特化した建設機械レンタル事業を展開している。国土交通省の調査によると、建設機械のレンタル売上は拡大傾向にあり、2025年度には約9500億円規模に達する見通しだ。インフラ整備や再開発の需要を背景に市場が成長する中、同社は持続可能な成長を実現するための営業改革に着手した。
従来、営業担当者は顧客ごとに紙の資料を作成して提案を行っていた。しかし、有益な営業資料や成功事例が組織全体で共有されず、営業活動が個人のスキルに頼る属人化が発生。成約率の向上に向けた全体の底上げが課題となっていた。
そこで同社は、全世代が直感的に操作できる画面構成や、PDFや動画などの多様な情報の一元管理が可能な点を評価し、Handbook Xの採用を決定した。山間部や地下など通信環境のない現場でも資料が閲覧できるオフライン機能や、本部で更新した内容が全端末へ即座に反映される点も選定の決め手となった。
導入にあたり、同社は個別に管理されていた200件超の営業資料に加え、製品紹介動画やマニュアルをHandbook Xに集約。施工方法やテーマ別に整理することで、商談現場の状況に合わせたリアルタイムな提案を可能にした。さらに、営業実績の月次報告や日報、社員プロフィールも集約し、成功事例が自然と共有されるプラットフォームとして活用している。若手社員の早期戦力化を目的としたクイズ形式の教育コンテンツも作成し、組織的な体制づくりを進めている。
サンテック社長の黒田貴司氏は「導入後、個人の経験に留まっていた情報が会社の財産として蓄積されるようになった。今後はAIの活用も視野に入れ、一人の力に頼る個人戦ではなく、組織全体で経験を共有するチーム戦の営業を進化させたい」と話している。同社は今後、蓄積したナレッジの体系化を進め、デジタルと現場力を融合させた営業スタイルの確立を目指す。