ヤンマーホールディングスは、アバナードの伴走型支援サービス「Avanade Flexible Support」を活用し、社員による市民開発のスキル向上に取り組んでいる。2023年9月29日、アバナードが発表した。
ヤンマーホールディングスは、デジタル戦略推進の一環として、ITシステムを利用する社員が情報発信や相談をできるコミュニティ活動を2022年7月から本格化させている。現場の社員が「自分たちの課題を解決し業務を変えていく」文化を醸成することを重視し、コミュニティ活動に参加する社員は当初の約20名から約350名規模へと拡大した。しかし、ヤンマーグループは国内外に多くの事業体を抱えているため、誰でも気軽に参加できる土台作りが課題となっていた。
そこでヤンマーホールディングスは、提案力を評価しアバナードを選定。スキル向上を目的としたAvanade Flexible SupportによるMicrosoft Power Platform関連のトレーニングを2022年9月から開始した。Avanade Flexible Supportは、Microsoft 365やDynamics 365の活用に関するサポートを時間課金制で行うサービス。ヤンマーホールディングスは、アバナードの海外拠点展開力や提案力、対応力の高さに加え、Avanade Flexible Supportの拡張性と柔軟性を評価し採用した。
トレーニングは、Microsoft Power Apps、Microsoft Power Automate、Microsoft Power BIに関するもので、実習を伴うハンズオン形式で実施された。延べ100名以上が受講し、Microsoft Power Platform未経験者の底上げと、チームで開発を進められる中級者の育成を実現した。その結果、現場ではMicrosoft Power AppsやMicrosoft Power Automateを活用し、棚卸業務のペーパーレス化やデジタル化を実現するなど、業務効率化の取り組みが進んでいる。
ヤンマーホールディングスのデジタル戦略推進部は、「毎月、継続的なトレーニングを受講できることが安心感と動機付けにつながり、海外拠点も現地任せにせず一緒に取り組んでいく体制が構築できたことが成功につながった」と分析している。アバナードの支援については、トレーニングの頻度や形態を要求に応じてカスタマイズし、海外拠点を含めて展開した点を評価している。
ヤンマーホールディングスは今後、「初心者を初級者、中級者へ育成していくことがコミュニティの価値」とし、事例発表会などを通じて成功体験を共有し、コミュニティの活性化を図っていく。
ニュースリリースURL
https://www.avanade.com/ja-jp/media-center/press-releases/yanmar-flexible-support