大晃ホールディングスが基幹システムの刷新プロジェクトの一環として、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用した。2023年10月、NTTデータ グローバルソリューションズ(以下NTTデータGSL)とSAPジャパンが発表した。
流体移送機器の総合メーカーである大晃ホールディングスは、2021年から2023年の中長期経営計画で「多角化」と「持続的成長」を戦略キーワードに掲げている。その実現基盤としてグループ業務基幹システムのあるべき姿を検討するため、2022年10月からグランドデザインフェーズを開始した。
プロジェクトの主な目的は、グローバルオペレーションへの対応、経営上の意思決定サポート(見える化)、持続可能な業務基盤の確立である。長年使用してきたスクラッチ開発の既存システムを刷新し、ビジネスの変化に柔軟に対応できる基幹システムとして「SAP S/4HANA」を選定した。
システム構築にあたっては、グローバル実績と「SAP S/4HANA」の最新知見、少量多品種部品メーカーにおける豊富な構築経験を持つNTTデータGSLに依頼。2023年5月より基幹システムの刷新プロジェクトを開始した。
プロジェクトでは、グランドデザインフェーズで定めたグローバル標準業務を「SAP S/4HANA」上で実装し、プロトタイプ評価を経てパイロット導入を行う。既存の個社システムでは困難だったグループグローバルでのSCM連携を試行し、グローバル標準業務システムの活用手応えを得た上で、各拠点への展開を進める予定だ。
NTTデータGSLは、グローバル展開する少量多品種部品メーカーでの豊富な構築・活用実績を活かし、大晃ホールディングスの成長に不可欠なIT基盤を構築する。
ニュースリリースURL
https://www.nttdata.com/global/ja/news/group/2023/102400/